コインエイジ (Coin Age)とは<初心者向け記事>

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暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではコインエイジ (Coin Age)についてわかりやすく解説していきます。

はじめに

みなさんこんにちは!

今日はコインエイジ (Coin Age)について詳しい解説とこれがどのような場面で必要となっているのかについて記事にまとめていきたいと思います。

今日も暗号資産についての知識を深めていきましょう!

コインエイジ (Coin Age)とは

コインエイジ (Coin Age)とは、暗号資産をマイニングする際の優先順位を決定する基準のひとつです。暗号資産は取引記録をネット上の取引台帳に記録していることはご存知ですよね。この技術を私たちはブロックチェーンと呼び、ブロックチェーンで記録された取引は過去の取引との整合性を確かめることが必要になっています。

この取引における確認・承認作業をマイニングといい、マイニングを行ったPCには報酬としてビットコインがもらえるという仕組みになっています。マイニングには世界中の有志で集まったPCが参加し、参加する基準を決めるのがコインエイジとなっています。

コインエイジは保有しているコイン×保有期間によって求められます。例をあげるとすれば、3BTCを10日間保有していると【3×10=30BTC/日】のコインエイジを保有していることになります。この様にコインエイジをより多く保有している人が、多くのマイニングを行える仕組みとなっているのです。

コインエイジはどこで使われているのか

では次にコインエイジがどこで使用されているのかについてです。

コインエイジは主にPoSというマイニング方法で使用されます。PoSとは訳すと「保有による証明」という意味を持ち、保持しているコインエイジが多いほどマイニングができるという方法になっているので覚えておきましょう。

これまでのビットコインのマイニング手法はPoWというものが主流となっていましたが、この方法では膨大な電力と膨大な計算力を持つマイナーがブロック承認される確率が高くなります。したがって、PoWでは膨大な電力消費と処理能力がないとできないという欠点がありました。しかしこれは裏を返すと、膨大な資金力やハードウエアを保有しないと参入すら不可能となるのです。

また、非中央集権の多数決制を採用しているPoWは、悪質な改ざんを行うことがほぼ不可能だと言われてきました。しかし、世界中の半分以上の計算能力を持つ「集団」が結託してしまうと、理論的には改ざんが実現できてしまうのです。このような状況が実現するとなると、不正に利益を得る集団が現れるだけでなく、暗号資産の価値そのものが損なわれてしまうことは簡単に予測できるでしょう。

こうした問題点を抱えるPoWに対して、このリスクを回避するためにコインエイジを使ったマイニング方法であるPoSが考案されました。したがってPoSはマイナーが通貨をより多く保持していることで、ブロック承認を高める仕組みが取られているのです。

PoSとPoWについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひご覧ください!

取引の優先度

PoWにおけるマイニングは採掘といわれていましたが、コインエイジを使ったPoSにおいては鋳造と呼ばれています。

上記でも述べたようにコインエイジは、ビットコインを含めた暗号通貨に関する保有年数を示したものです。

コインエイジという数値を使うようになった背景にあるのは、単純に取引やマイニングに対する優先度が上がるからという側面ばかりではありません。PoSというマイニング方法に使われている数値である限り、特定のマイナーやマイニンググループが、膨大な電気量や計算能力を行使して、残りのマイナーを攻撃するといったリスクを減らすという重要な効果が存在します。

このように、コインエイジを使った仕組みの採用で攻撃リスクは大幅に改善されてきました。

最後に

本記事ではコインエイジについての解説とこれがどのような場面で必要となっているのかについて記載してきました。

暗号資産には多くの仕組みがあり、なかなか全てを理解するのは至難の業とも言えるでしょう。しかしこのように1つひとつしっかり押さえていくことで、安全な取引が実現されるでしょう。

これからも色々な暗号資産についての記事を書いていきますので、一緒に勉強していきましょう!