暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではPoSをメインに、PoWとの違いについてもわかりやすく解説していきます。
目次
PoSとPoWって何?
まずはPoSとPoWについて簡単に説明をしていきます!
PoS(Proof of Stake)
PoSはプルーフオブステイク(Proof of Stake)の略です。
「proof」は暗号資産のマイニングにおける「承認」を意味し、「stake」には「賭ける」という意味があります。簡単に説明するとコインを掛け金のようにして、より多く長く持っている人に報酬を付与するという仕組みとなっています。
マイニングではブロックチェーンのデータ計算を行うと、ある一定条件下で暗号資産を獲得することができます。この作業が埋蔵金などを掘り当てる行為と似ていることから、マイニングと呼ばれるようになりました。
専門的には、マイニングでは「コンセンサスアルゴリズム」という取り引きデータを皆で監視するシステムとなります。このマイニングにおける承認システムの1つとしてPoSが存在するのです。
PoW(Proof of Works)
PoW(proof of works)は取引検証作業をするとその報酬として新しいコインをもらえるという仕組みとなっており、ビットコインやモナコインがこの方式を取りいれています。PoWの取引検証作業は膨大な量の計算で、コンピューターを使って大量の計算をし、最も早く解答にたどり着いた人が報酬として通貨を獲得することができる仕組みとなっています。
PoSとPoWは何が違う?
PoSは「PoW」という既存のアルゴリズムが持つ、いくつかの問題点を解決するために開発されたものです。
この他にも以下の違いが挙げられます。
- PoWは大量の計算をして報酬を得るのに対し、PoSは資産が多いほど報酬を得られるという仕組み
- PoWは電力消費コストは膨大であるが、PoSは電力消費は少ない
- PoWは不正をされにくいが51%問題という課題があり、確実に不正を防げるわけではない
PoSのマイニング方法
次にPoSのマイニング方法について見ていきましょう!
通貨を必要枚数以上購入
PoSでは通貨の保有量が重要になります。そのためまず承認システムにPoSを採用している通貨を必要枚数以上購入する必要があります。
マイニングに参加するのに必要な枚数は通貨によって異なるものの、数万円から数十万円の場合がほとんどとなっています。
通貨を一定期間以上保有
PoSは通貨を必要枚数以上購入することで、一定期間以上保有することでマイニングの参加資格を得ることができます。
このような条件を設けることで、頻繁に取引を行う投資目的の人が承認を行うことを防ぐという目的があります。
通貨を専用のウォレットで保管
暗号資産を所有している期間は、マイニングの機能がある公式ウォレットへ保存しておく必要があります。
公式ウォレットは、その暗号資産の開発元が提供しているため、公式サイトから無料でダウンロードして入手し自分のパソコンにインストールして動作させましょう。
パソコンを起動させて放置
最後にマイニング中はパソコンを起動して、公式ウォレットを実行しておく必要があります。
PoWのように計算をさせ続けるようなことはないため電力消費はそれほど大きくはならないものの、多少の電力消費は覚悟しておきましょう。
PoSの将来性は?
PoSはPoWより優れると評判で、PoSは注目されています。
暗号資産で時価総額が第2位のイーサリアムは消費電力や承認速度の問題を解決するため、PoWからPoSへの移行を予定しています。イーサリアムのPoSへの以降が成功すれば、大きく価格が上昇する可能性も考えら、今のうちに購入することで大きな利益を上げられる可能性があります!
今後イーサリアム以外にもPoSに移行する通貨が増えていく可能性も十分に考えられます。承認システムの移行は通貨の価格に大きく影響を与える可能性が高いので、マイニングをしていない方も動向に注意しましょう!
まとめ
本記事ではPoSとPoWについてご紹介してきました。
PoSとはマイニング時の承認方法の1つで、PoWのリスクを解消するシステムです。個人でもマイニングに参入できるものの、まだPoSを導入している暗号資産が少ないことや、初心者にとってのマイニングでは難しい部分もあります。
将来的にはPoSコインの流通拡大や、メジャーな暗号資産がPoWからPoSへと移行する可能性なども考えられます。ブロックチェーンの動向はこまめにチェックしつつ、最初は販売所で買えるコインを知るところから始めてみてはいかがでしょうか。