暗号資産初心者向けの記事です。本記事では板取引についてわかりやすく解説していきます。
「暗号資産の板ってなんだろう?」
そんな風に思っていませんか?確かに、暗号資産の板という言葉を耳にしても、実際に板が何なのか分からない方は多いと思います。
そこで本記事では暗号資産の「板」の意味や見方まで詳しく解説していきます!
目次
板ってなに?
(引用)
暗号資産の「板」とは画像のようなを図のことを指しています。
板にはユーザーの買いたい・売りたいという希望価格がリアルタイムで表示され、その数字をみてユーザーは相場を把握しお互いに自分の買いたい・売りたい値段を決定します。
板取引に取引所や販売所はあるの?
暗号資産取引所には取引所と販売所の2種類があります。
しかし板取引を行う場合は取引所のみ利用可能になっており、取引所ではユーザー同士でやりとりが行われています。したがってこのようなユーザーのお互いの価格や注文量の希望が板に反映されるのです。
また、板などを利用して相場にある程度あった注文を出すことで取引は成立しやすくなります。
一方、販売所では販売所から暗号資産を売買するため運営企業に値段が決められてしまっているため板がありません。この理由から取引所でのみ板取引が可能になっています。
取引所と販売所の違いについて詳しく知りたい方はこちらの記事をチェックしてみてください!
板の見方について詳しく解説
板を理解するには以下を押さえておく必要があります。
- 気配値
- 売り板
- 買い板
それではそれぞれ解説していきます!
気配値
(引用)
気配値とはユーザーの注文価格が縦に並べられてたものを指しています。
上に行くほど価格が高くなり、下にいくにつれて価格が低くなっていく構造となっています。全体に注文が少なく気配値の価格差が大きいことを「板が厚い」と表現するため覚えておいてください。
売りに板と買い板
(引用)
画像の赤色で囲まれている部分が売り板、緑色で囲まれているのが買い板となっています。
売り板は自分が暗号資産を買いたいときに確認し、買い板は自分が暗号資産を売りたいときに確認しなければならないものです。
また、板に表示されている価格から注文する方法を「メイカー」、板に表示されていない価格で注文する方法を「テイカー」と言います。メイカーとテイカーでは手数料が若干異なる場合があるので注意しましょう。
実際の取引の流れ
ではここから取引の流れについて解説していきます。実は板取引のやり方はものすごく簡単です!
- 売り注文か買い注文かを選択。
- 次に、板の中から自分に気になった注文を選択。
- 注文量を入力。
- 最後に注文内容を確認し「注文する」ボタンを押して取引完了。
以上の手順を踏むだけになります。意外と簡単だったのではないでしょうか?
板取引の特徴
最後に板取引の特徴を簡単に見ていこうと思います。
注文は先着順
板に並んだ注文は一番早く注文した人のみが取引成立となっているため、先着順での取引形態になります。
これを時間優先の原則と言い、板取引で採用されているオークション形式のルールの1つとなっています。また、取引が成立しにくい安い売り注文と高い買い注文は、他の注文と比べて優先して約定されるルールになっているため気をつけてください。
売りと買いのバランスが明瞭
ほとんどの取引所では、先ほどの画像と同じように売り板と買い板が同じ板に並んでいるため、簡単に買いと売りにおける注文量のバランスを把握することが可能となっています。
注文量によって買い注文が多ければ価格が上昇する可能性があり、売り注文が多ければ価格が下落する可能性があると簡単に判断することが可能です。
指値、逆指値の価格が決めやすい
板があると圧倒的に指値と逆指値注文が出しやすくなります。これは、暗号資産取引をするうえで大きなメリットです。
なぜなら買いたい・売りたい値段を自分の希望だけで決定し注文を通すのは予測がとても難しくなっているため、板を確認して価格帯を把握することで通りやすい注文を出すことが可能になるからです。
成行注文は反映されない
成行注文では注文量だけを指定して暗号資産を購入します。そのため、成行注文は板には反映されません。
もし自分が板の売りたい値段を確認して暗号資産を成行注文で購入しようと考えると、同じことを思った人が先に購入をしている場合があります。
そのため想定よりも高い値段で購入することになるということが起こりやすいのが現状です。
最後に
本記事では、暗号資産の板についてと板を使った取引について解説してきました。
暗号資産の板を使いこなすことで取引の質をさらに上げることが可能になります。板の仕組みをよく理解し、有意義に活用していきましょう!