FastAF:Degenerate Ape Academyとの提携を発表

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クイックコマースの米スタートアップFastAFがソラナ基盤のブルーチップNFTプロジェクトDegenerate Ape Academy(以下、Degen Apes)との提携を完了したことが明らかになりました。

9月21日、FastAFは米国在住のDegen Apes保有者向けにコラボNFTの無料配布を実施しています。このNFTはFastAFの販売サイトに陳列されたDegen Apesの限定商品のロックを解除できる仕組みです。

同社は食料品や日用品などが30分程度で自宅に届く「クイックコマース」を運営しており、Shopifyマーチャントをメインに高単価な生活必需品を取り扱うことでライバルと差別化を図ったことで話題となりました。なお現在の平均注文額は142ドルと比較的高くなっており、2021年に企業価値の評価額は280億円を記録しています。

Lee Hnetinka最高経営責任者(CEO)によると、ニューヨーク、ロサンゼルス、サンフランシスコに倉庫を有し、付近の顧客には3時間以内、他のエリアの顧客は5営業日以内に商品を届けているということです。

新型コロナウィルスの影響でさらに需要が高まったため、2022年8月時点のアプリユーザー数は10万人以上に上っています。

さらにDegen Apesユーザーへのエアドロップについては「NFTにより新しい顧客獲得の形が生まれ、実際にブランドを購入する顧客を目の当たりにしている」とCoinPost提携メディアThe Blockに語ったということです。

Degen Apesとは

Degenerate Ape Academyはハイリスクな暗号資産トレーダーを揶揄したスラング「Degenates」由来の元、名付けられた名前です。

DappRadarによると総売上高の点でソラナでトップのNFTコレクションで、2022年9月11日にはコレクションの1つが5,980 SOLで落札されています。

現在Degen ApeのNFT所有者はFastAFウォレットでDegen Ape NFTを保持することで、限定商品の購入が可能になります。こうしたNFTの使い方は「トークンゲート」と呼ばれ、ユーザーのNFT所有状況に応じてコンテンツやサービス、イベントへのアクセス提供が想定されるということです。

2022年に入り、ソラナ経済圏のNFTプロジェクトによる企業との協業事例が増加傾向となっています。

9月20日には別のブルーチップNFT銘柄であるOkay Bearsが米国のエンターテイメント・ライセンス大手IMGとの提携を発表し、グローバルライセンス代理店としてリテール領域に参入する方針を明かしました。