最近の仮想通貨市場は昨年末から勢いを増して現在も急激にマーケットを拡大させています。
現在は市場全体で時価総額200兆円を超えており、世界の名立たる金融機関はこぞってBTC-ETFの商品をリリースするなど一般的な金融商品としても認知されつつあります。
さて今回は、今後も成長が期待できる銘柄をご紹介していきます。
目次
チェーンリンク(LINK)
Chainlink/LINKは2021年4月現在、時価総額ランキング10位と上位につけており、ビットコインなどと同様に価格が高騰しています。
しかし日本国内の取引所では上場していないことから、ビットコインやイーサリアムなどと比べて日本ではあまりメジャーではなく、どういった仮想通貨なのかよく知らない方もおられるかと思います。
通貨(トークン)名 ChainLink
ティッカーシンボル・単位 LINK
現在の価格(2021年4月時点)1LINK= 約3,600円
時価総額(2021年4月時点) 約1兆5000億円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 10位
公式サイト https://chain.link/
LINKは2017年にローンチ(新規公開)され、2019年まで目ぼしい動きはありませんでした。
しかし2020年中頃から大きく躍進して、2020年1月の始値は約1.8ドルでしたが8月には一時19ドル台につけて、半年強で10倍以上に伸びました。
DeFi(分散型金融)の台頭や中国政府によるChainlinkの利用が報じられたことが要因です。
2020年も大きく伸びましたが、2021年も現在までのところ続伸しています。
また、2020年の最高値は8月につけた約19.2ドルでしたが、現在その高値を大幅に更新しており、2021年2月には一時36.0ドルを突破して2020年最高値の2倍近くまで高騰しました。
Googleなどすでに多くの超有力企業や大型案件プロジェクトなどで実際に採用されていることや、時価総額ランキングでも安定的に高い順位を維持していることから、今後も注目されている銘柄になります。
ポルカドット(DOT)
仮想通貨ポルカドット (polkadot 通貨単位DOT)は2017年のICOで1300億円もの資金調達をして注目されたWeb3財団が開発している仮想通貨です。
通貨(トークン)名 polkadot(ポルカドット)
ティッカーシンボル・単位 DOT
現在の価格(2021年4月時点) 1DOT=約4,400円
時価総額(2021年4月時点) 約4兆円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 7位
公式サイト https://polkadot.network/
ポルカドットでは、取引所に上場する時点ですでにコインベースのカストディサービスの対象通貨、そして大手海外取引所の上場、ステーキングサービスなど期待されている通貨の一つとなっています。
ポルカドットの2020年8月上場から2021年3月までの、DOT/JPYチャートは下の画像のとおりです。
一見して急騰していることがわかりますが、2021年1月の始値が1DOT約900円、2021年4月につけた最高値が約5000円なので、わずか3か月で5.5倍となっています。
ポルカドット高騰の主な要因は、次のようなものだと見られています。
① 中国の大手取引所バイナンスが、ポルカドットをサポートするためのファンドを設立
② DeFi(分散型金融)に係る保険マーケットプレイス「PolkaCover」がIDO(⋆)実施を発表
③ 仮想通貨取引所Bitrueがポルカドットの取り扱いと年利7.3%のステーキングサービス開始を発表
IDO(⋆):IDOとはInitial DEX Offeringの略で、分散型取引所(DEX)でおこなわれる仮想通貨トークンのセールを指します。
ポルカドットではビットコインをトークン化し(PolkaBTC)、分散型取引所(DEX)での活用、ステーブルコインの発行、レンディング等での活用ができるようにする多くのプロジェクトが進められています。
2021年中には実現する見込みで、実現の暁にはさらに注目を集めることでしょう。
ステラルーメン(XLM)
ステラルーメン(XLM)は2014に生まれた仮想通貨で、2021年4月時点で時価総額ランキング11位を誇る主要な仮想通貨のひとつです。
ステラルーメンおよびブロックチェーンのステラは、非営利団体のステラ財団が開発・運営をおこなっています。
また、ビットコインのマイニングのような仕組みがなく、ステラ財団から全数量がすでに発行済みです。
通貨名 ステラルーメン
シンボル・単位 XLM
ブロックチェーン ステラ(Stellar)
現在の価格(2021年4月時点) 1XLM=約63円
時価総額(2021年4月時点) 約1兆4,500億円
Stellar公式サイト https://www.stellar.org/
ステラルーメンの初上場(2014/8)は、南米ブラジルに初めてつくられた仮想通貨取引所からでした。
初上場時の価格は、1XLMあたり約0.3円です。
なお、その後2018年までの4年間は、めぼしい値動きがほぼありませんでした。
2018年9月、アメリカの大手コンピュータ関連企業であるIBM社が、ブロックチェーン「ステラ」を国際送金システムに採用することを発表しました。
それをきっかけに一気に注目が集まり、一時約90円台(上場時の約290倍)まで急騰。
ただ、こういった異常な急騰は反転急落も早いので、急騰後しばらくは下降トレンドを形成することとなりました。
(全年チャート)
ステラルーメンは2020年11月下旬から上昇トレンドを形成し、2021年4月現在も高値をたもっています。
(直近1年)
2020年11月下旬から、波を形成しながらもひたすら高騰し続けています。
高騰前は1ステラルーメンあたり約8円でしたが、一時60円超(3か月で約7.5倍)まで高騰しました。
3月に入ってから若干値を下げましたが、4月に入ってから再び上昇し価格を戻すどころか、2018年以来の過去最高値を更新する勢いとなっています。
ドージコイン(DOGE)
ドージコインは、ビットコインの値動きや、Twitter上で社会的反響が大きい人物の発言によって、大幅な高騰を見せる可能性があります。
2021年3月時点では日本の仮想通貨取引所では扱っていないため、購入には国内でビットコインなどの仮想通貨を購入し、海外の取引所へ送金する必要があります。
通貨名 ドージコイン(Dogecoin)
シンボル Doge
価格(2021年4月現在) 1doge=約8円
時価総額(2021年4月現在) 約1兆円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 16位
DOGE公式サイト https://dogecoin.com/
ドージコインは、インターネットミーム(インターネットで話題となった画像)であるドージをモチーフに作られたビットコインを模倣した草コインです。
ドージとは、犬のdogのスラングであるdoge(ドージ)が由来になっています。
2021年1月末から2月初めにかけて、ドージコインの価格は、従来の価格よりも大幅な高騰を見せ、その後下落を見せています。
2021年1月末までのドージコインの価格は、約0.8円付近を推移していましたが、2021年2月9日には、なんと8.7円にまで高騰しました。
このような動きを見せた理由は、決済手段とし広がったことや、米大手自動車企業テスラ社によるビットコインへの投資などによるビットコインの価格の急騰が原因であるといわれています。
そもそもアルトコインの価格は、基軸通貨であるビットコインの価格変動に沿って、同じように価格を上昇・下降させる傾向にあります。
つまり、大口投資家やテスラなどの大企業が、本腰を入れてビットコインの獲得に乗り出したことから、ビットコインの価値が上がり、このような高騰が起こったのだと考えられるのです。
そして、そのビットコインの価格高騰に合わせて、ドージコインの価格も上昇したのだと考えられています。
このように、今後もドージコインは基軸コインであるビットコインの価格に応じて、その価値を変動させていくと言えるでしょう。
ADA(エイダ)
2021年の3月2日には、大型アップデートである「Mary」が実装されたことにより益々注目が高まっている通貨になりました。
次回のアップデートである「Goguen」への移行が完了するとスマートコントラクトの実装やDeFiの追加などが行われるため、今後の将来を期待するユーザーが多い通貨です。
2021年3月時点では日本の仮想通貨取引所では扱っていないため、購入には国内でビットコインなどの仮想通貨を購入し、海外の取引所へ送金する必要があります。
通貨名 エイダコイン
シンボル・単位 ADA
現在の価格(2021年4月時点) 1ADA=約143円
時価総額(2021年4月時点) 約4兆6,000億円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 6位
ADA公式サイト https://cardano.org/
エイダコインは「Cardano」で利用する仮想通貨です。
従来のオンラインカジノは参加者が負けるようにシステムが組まれ、胴元が必ず勝てるという不正が可能だと言われている点が問題となっていました。
Cardanoはブロックチェーン技術を取り入れたオンラインカジノで、プレイの記録を保存してユーザーに公開するため、公平性が非常に高いという特徴があります。
エイダコインは2020年3月に新型コロナの影響により、2018年以来の最安値を更新しました。
その後、2020年後半まで価格は緩やかに上下をしていましたが、2021年1月には、前の月の2倍ほど価格が上がり、2月に入るとさらに価格が急騰しました。
やがて、2021年2月27日に1.29ドルに到達、時価総額ランキングで3位となりました。
(2021年3月6日時点)
Cardanoの技術開発は今も順調に進んでおり、「Daedalus3.3.0」がリリースされたことで、有権者登録機能などが実装されました。
また、Cardanoブロックチェーンで、新規トークンやNFTが発行可能になる機能もリリース予定です。
その他ADApayの普及や大企業との提携等、これらの要素が実現すれば、これからも価格が上昇していく可能性があると言えるでしょう。
ユニスワップ(UNI)
Uniswapは中央管理者を必要としない、分散型取引所(DEX)です。
また、非営利目的であるため手数料がほとんど発生しないという特徴も兼ね備えています。
しかし、その仕組みは複雑で仮想通貨取引初心者の方にとっては難しいとも言われています。
Uniswapでは、流動性マイニングと呼ばれるシステムが成立しているため、資金を特定のプールに預けるだけで、専用ガバナンストークンである「UNI」と呼ばれる報酬を得ることができます。
取得したUNIは価格が設定されているため、スワップすることが可能です。
イーサリアム関連のトークンをプールするだけでUNIを取得することができるのは、Uniswapの最大の特徴となっています。
通貨名 ユニスワップ (Uniswap)
シンボル UNI
価格(2021年4月現在) 1UNI=約3,900円
時価総額(2021年4月現在) 約2兆円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 8位
Uniswap公式サイト https://uniswap.org/
上記は、2020年〜2021年にかけてUniswapのガバナンストークンの値動きを表しています。
2020年9月の始めに急激に値上がりが起きており、約3,200円まで値上がりしています。
値上がりの理由は、上記にて解説しているUniswapのガバナンストークンが発表されたためです。
また、発表後は徐々に値下がりしてるのですが、2021年2月には約3,300円を超える値上がりを見せています。
これは、ビットコインとイーサリアム自体が同時期に値上がりを見せているため、Uniswapも一緒に引っ張られる形で上昇していると言われています。
インターネット環境があれば誰でもいますぐ取引を開始することができるUniswapの技術は、仮想通貨取引市場を大きく変化させているため、今後も値上がりが期待できるでしょう。
スシスワップ(SushiSwap)
スシスワップ(SushiSwap)は誰でも自由にアクセスしてトークンを交換することのできる分散型取引所(DEX)です。
2020年に巻き起こった「DeFiブーム」に火を付けた分散型取引所の1つでもあります。
流動性を提供するというDEX特有の投資方法もあり、人気を博しています。
通貨名 スシスワップ (SushiSwap)
シンボル SUSHI
価格(2021年4月現在) 1SUSHI=約1,700円
時価総額(2021年4月現在) 約2,170億円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 62位
Sushiswap公式サイト https://sushiswap.org/
スシスワップはシェフ・ノミ(Chef Nomi)というハンドルネームの人がUniswapを参考にして開発しました。
2020年8月28日にはスシスワップをスタートさせています。
更に流動性プールに資産を提供した人に対して報酬として流動性トークン(LPトークン)『SUSHI』を提供する仕組みを作りました。
スシスワップは人気のあるUniswapのユーザーをスシスワップに誘導する「ゾンビ・マイニング」と呼ばれる手法でユーザーを一気に獲得することに成功しました。
UniswapのETH/SUSHIプールに流動性を提供するとSUSHIトークンを付与するといった方法です。
これによりSUSHIの人気が急上昇して価格が高騰し、SUSHIを獲得しようとする人が一気に増えたのです。
SUSHIトークンの価格はローンチされてからすぐに高騰しました。1週間経たないうちに価格が17倍近くまで上がりました。
2021年1月3日時点では、1,300円にまで価格が高騰し、時価総額ランキング30位の堂々たる暗号資産の座を獲得しています。
現在では順位は落としているものの、順調に価格を上げています。
Curve DAO Token(CRV)
Curve DAO Tokenとは、ステーブルコインを交換できるマーケットメーカー(AMM)のプロトコルです。
2020年1月にローンチされた後、取引量が増加し急成長し、2020年8月には、独自トークンのCRVを公開しました。
自動マーケットメーカー(AMM)というとわかりにくく感じますが、端的にいえば、こちらも特定の管理者不在のシステムで仮想通貨を交換できるDEX(分散型取引所)の類です。
マーケットメーカー(AMM)では、中央集権的な取引所や、一般的な分散型取引所(DEX)と異なり、オーダーブック(取引板)を必要としません。
コードで書かれたアルゴリズムの計算式を元に、仮想通貨の価格を決定し、取引されています。
通貨名 Curve DAO Token
シンボル CRV
価格(2021年4月現在) 1CRV=約338円
時価総額(2021年4月現在) 約918億円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 106位
CRV公式サイト https://guides.curve.fi/everything-you-need-to-know-about-crv/
2020年10月には、9月の約2兆7000億円から25%減少に転じましたが、長期的には上昇傾向が続いています。
同年の10月26日には、UniswapとCurveの取引高が過去最高の約2100億円を記録しています。
この傾向が続けば、Curve DAO Tokenが長期的に成長していく可能性は高いでしょう。
YFI(yearn finance)
YFIとは、「yearn finance」という分散型金融サービスが運営しているこちらもDEX系の通貨です。
yearn financeでは、投資家からお金を預かって、他のDefi系レンディングサービスの中から一番利益の出るサービスを自動的に判断して投資をして利益をあげるというサービスを展開しています。
仕組み自体はよくある仕組みで目新しさはありませんが、YFIトークンは以下の2つの点で非常に注目されています。
① YFIの運営側は非営利組織であり、自らの利益追求ではなく、YFI保有者の利益を追求することを最大の目的にしていること
② YFIトークンはたった3万枚しか発行されないこと
YFIトークンにおいてはyearn financeで得た収益を、必要経費をのぞいて全てYFI保有者に分配するということを銘打っているので、高いリターンを期待する投資家が多いです。
通貨名 Yearn.Finance(ヤーン ファイナンス)
シンボル YFI
価格(2021年4月現在) 1YFT=約468万円
時価総額(2021年4月現在) 約1,700億円
時価総額ランキング(2021年4月時点) 74位
YFT公式サイト https://yearn.finance/
YFTは2020年7月にローンチされた、プラットフォームyearn.financeで用いられるユーティリティトークンです。
取引開始時に32$だったYFIはたった1ヶ月で12,000$まで値上がり、32,000%も価格が上昇したことで知られています。
たった3万枚しか発行しないということで、非常に希少性が高い通貨となるので、人気がでれば一気に値段が高騰していく期待感があります。
(ビットコインの発行上限が2100万枚なので、3万枚は非常に少ない量だと言えます)
いかがでしたでしょうか?
仮想通貨市場全体が盛り上がりを再び見せている中、DEXによるファーミング関連の銘柄が非常にトレンドとなっています。
ぜひ参考にされてみてください。
(※投資は自己責任です。)