暗号資産初心者向けの記事です。本記事では暗号資産利用で役立つ略語についてわかりやすく解説していきます。
目次
はじめに
投資や暗号資産に興味を持っている方が情報収集や勉強をしていく中で、馴染みのない英語の略語が出てきて意味が理解できないということがあると思います。それは金融関連の用語だったり、ブロックチェーン技術に関する専門用語である場合も少なくありません。
また、海外のサイトで調べ物をしたりする中で日本語訳が中々出てこないようなものもあります。本記事では暗号資産トレードをする前に知っておくべき英語略語を以下のような分野別に解説していきます。
- 暗号資産略語
- トレード略語
- ブロックチェーン用語
暗号資産に関連する略語
ここでは暗号資産を用いる際に多く使われている略語を2つ紹介します!
STO (Security Token Offering)
STOはSecurity Token Offering(セキュリティ・トークン・オファリング)の略語となっています。
STOはブロックチェーン上で発行されるトークン化された証券を意味し、政府機関で正式に発行・販売が認められたトークンであることが特徴です。またブロックチェーンを介して自由に取引を行うことが可能となっています。
さらにSTOは投資契約の効力を持っており、主に証券・債券・不動産投資信託などをトークン化したものになります。伝統的な金融商品であれば所有権は書面上で確認することが可能となっていますが、STOの場合はブロックチェーン上のデータと照合し所有権を証明することができます。
PoW (Proof of Work)
PoWとはProof of Work(プルーフオブワーク)の略語で、ネットワークのセキュリティ強度を高めるために演算作業の証明を行うことを意味しています。
最も成功したPoWの実用例としてはビットコインがその1つです。ビットコイン考案者であるNakamoto SatoshiがPoW導入を行なったことで、管理者が存在しないネットワーク上でダブルスペンディング(2重支払い)を防ぐことに成功しました。
トレードに関連する略語
次にトレードに関する略語を2つ解説していきます!
MFI(Mobile First Index)
MFIとはMobile First Index(モバイル・ファースト・インデックス)の略語です。
MFIは通貨の「買われすぎ」「売られすぎ」を判断するための指標となっています。100%に近いほど買いが多くなり、0%に近いほど売りが多いということになります。また、価格変動だけでなく、出来高も考慮しています。基準線とのクロスから買いや売りのシグナルと判断したり、ローソク足とのダイバージェンスから相場の天底を判断したりすることが可能です。
EMA (Exponential Moving Average)
EMAとは Exponential Moving Average(エクスポテンシャル・ムービング・アベレージ)の略で、現在に近いデータのウエイトを指数関数的に大きくした移動平均線を表しています。直近のデータの影響を単純移動平均線や加重移動平均線よりも強く受けるため、トレンドの転換を早めに察知することが可能です。
ブロックチェーンに関する略語
最後にブロックチェーンに関する略語について説明していきます!
IIN (Interbank Information Network)
IINとはInterbank Information Network(インターバンク・インフォメーション・ネットワーク)の略語です。JPMorganがブロックチェーン技術を用いて構築したクロスボーダーの銀行間送金ネットワークとなっており、国際送金大手のSWIFTやリップルの競合との見方もされています。またイーサリアムを基盤に構築されたJPモルガン独自のプラットフォームである「クオラム(Quorum)」によってIINは運営されています。
ICON(アイコン)
ICON(アイコン)とは、暗号資産の1種で内容は各種ブロックチェーンを接続するために設計された暗号資産プラットフォームを指しています。これはスマートコントラクトによってブロックチェーン同士の相互作用を可能にすることで達成されるものであり、開発陣はアイコンについて他のあらゆる分散型ネットワークを包含する1つの国際的な分散型ネットワークを構築する試みだと定義づけているものです。
最後に
本記事では暗号資産利用の際に用いられる英語略語について解説してきました。
最近では何事にも多くの英語略語が用いられていますが、その1つ1つの意味をしっかり理解し、安全な取引を進めていきましょう!