暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではOTC取引についてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさんこんにちは!今日も暗号資産について私と一緒に勉強していきましょう。
早速ですが近年急速に規模が拡大しているのが、暗号資産におけるOTC取引と言われるものです。この形態の売買にはメリットも多いと言われていますが、必ず抑えてほしい注意点も存在するんです。
そこでこの記事では近年大きく市場を拡大しているOTC取引の概要と利用時の注意点についてわかりやすく解説していきたいと思います。
OTC取引とは
OTC取引とは売り手と買い手が1対1で行う取引のことを表しています。
OTC取引は店頭取引や相対取引とも呼ばれることがあります。これは売買を行う当事者同士が取引所を介さずに行う相対取引を意味しているのでこちらも合わせて覚えておいてください。OTC取引では当事者間で数量から価格、決済法までが決められるため、無料通話・チャットサービスを利用して取引を行うことも可能になっています。暗号資産取引におけるOTC取引には「個人対個人で行う取引」と「取引所対個人が『販売所形式』で行う取引」の2種類が存在指定ます。
OTC取引のメリット
次にこのOTC取引のメリットについてご紹介していきたいと思います!今回紹介するのは以下の3つです。
- 取引方法が簡単
- 取引量に制限がない
- 大量の売買でも市場からの影響を受けない
それでは見ていきましょう!
取引方法が簡単
OTC取引の最大のメリットは、取引が簡単に行えるということではないでしょうか。値動きを見ながら価格を指定していく取引所での取引とは違い、売り手側から提示された価格で取引を行うか判断することになるため、すぐに取引を開始できるのです。
小口はもちろんですが、大口の注文をしたい場合も取引の過程がとてもスムーズです。取引所で大口の注文をしようとする場合、取引所の板情報に提示されている価格にしたがって注文しなければいけません。また一度の取引で可能な最大取引数量も決められているので、大きい数の売買取引をしたいなら取引を数回に分けて行う必要があるため、時間や手間がかかります。
取引量に制限がない
一般的な暗号資産における取引所では、一度に取引できる限度量があらかじめ決められていることがほとんどです。
しかし、売り手と買い手の合意のみで成立するOTC取引を利用する際にはこの制限が一切ありません。そのため、暗号資産取引の大口投資家にとってはこのOTC取引はとても使いやすい取引形態となっているのです。
大量の売買でも市場からの影響を受けない
大量の暗号資産を市場で買い付けると突然市場価格が急騰するというのは稀なことではありません。
これを考慮した上で企業も個人もその動きを見て「価格が上がっている」と一斉に買いに走る傾向となるため、ますます価格が上昇する場合があります。しかしこの反対の現象も存在し、大量の売りを出せば「相場は売り局面だ、ここは自分も売った方がいいのではないか。」ということになり、相場は一気に下落することも多く存在しているのです。
つまり大量の売買を市場で行うと、それだけで価格が大きく上下してしまい、市場を混乱させることになります。しかし市場を通さないOTC取引であれば、このようなことは起こらないのです。
OTC取引の注意点
ここまでOTC取引の概要やメリットをお伝えしましたが、最後にOTC取引を行う際の注意点をお伝えしておきたいと思います。
取引所を介さないOTC取引の場合には、取引所にまつわるさまざまなリスクがないことや、合意さえあれば相場に左右されずに売買できることもメリットとして挙げられます。しかしこうしたメリットが存在している一方で、当事者同士が互いを信用することが大前提となるため、詐欺には注意が必要となります。
またOTC取引では取引所を介する場合に比べ、スプレッドが大きくなる傾向が確認されているため、必ず売値と買値の差を把握しながら取引を行っていきましょう。
最後に
本記事ではOTC取引について解説してきました!
取引所を介すことなく取引を行うことができるため、様々なメリットが存在しています。しかし記事内でも紹介した通り、詐欺があることも事実です。しっかりメリットと把握した上で注意点も抑えながら、安全な取引を進めていきましょう!
それではまた次の記事でお会いしましょう。