暗号取引所Bybitは、カナダにおける規制の監視が強化されたため、カナダ市場から撤退する意向を表明しています。火曜日のブログ記事で、同プラットフォームは、製品とサービスの利用を停止するという難しい決断を下したと述べています。5月31日（水）より、カナダユーザーの新規口座開設ができなくなり、既存ユーザーは7月31日以降、入金や取引ができなくなります。Bybitは、カナダの全ユーザーに対し、清算を避けるため、9月30日までにポジションを決済するよう助言しました。
Bybitは、BinanceやOKXなどの大手取引所が取った同様の措置に続く、カナダ市場から撤退する暗号通貨企業の最新作です。世界最大の暗号取引所であるBinanceは、安定したコインと投資家の制限に関する新しいガイドラインに対応して、今月初めに撤退を発表しました。一方、OKXは3月にカナダ市場から撤退することを明らかにし、その原因として新たな規制を挙げています。その他、Paxos、dYdX、Bittrexがカナダから離脱していることが明らかになっています。
カナダ証券管理局は2023年2月に新たな規制を導入し、暗号企業に対し、事前登録の強化を通じて投資家を保護するための約束をするよう求めています。この約束の一環として、企業は暗号の保管を分離すること、最高コンプライアンス責任者を任命すること、レバレッジ取引を排除すること、安定コインの取引や保有を禁止することに同意しなければなりません。とはいえ、一部の取引所は、規制されたカナダ市場内で事業を行うことを約束し続けています。
例えば、Coinbaseは最近、Shopifyの元幹部をカナダの新しいカントリーディレクターに任命し、進化する規制環境に適応することに専念していることを示しました。米国の大手暗号取引所は、この人物のShopifyやカナダの他の金融機関での経験が、同社の計画的な拡大に役立つと述べています。コインベースはまた、カナダのイノベーションへの投資を強調し、地元の技術ハブの成長をサポートするために200人以上のエンジニアを採用しました。
さらに、同社は、未登録の暗号資産取引プラットフォーム（CTP）として運営を続けるために、カナダ証券当局が要求する強化された事前登録事業（PRU）に署名したことを明らかにしました。
