暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではHYIPについてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさんこんにちは!本日の記事ではHYIPについて詳しく解説していこうと思います。
ビットコインなどの暗号資産の普及にともない、HYIP(ハイプ)と呼ばれる投資方法も多く見かけるようになりました。暗号資産とHYIPの相性は良いものの、それは『運営側』にとってのものであることを知っていますか?実はユーザーには恩恵が少ないことがほとんどなんです。
暗号資産を利用すれば気軽にHYIPに参加できますがそこには大きなリスクが潜んでいます。この記事ではHYIPについて詳しく解説します。
HYIPとは
HYIPとはHigh Yield Investement Programの略称で、高利回り案件のことを意味しています。
2017年頃からHYIPの流行が始まりました。
2年後の2019年にはプラストークン案件だけで詐欺被害総額4,000億も出しています。加えて同年6月に運営がストップして音信不通になったため、預けられていた暗号資産が返金されることはありませんでした。
このように投資していた会社が飛んでしまうなど、HYIPは大きなリスクがあります。
HYIPの仕組み
続いて HYIPの仕組みを大きく3つに分けて解説していきたいと思います!HYIPの全てが違法というわけではありませんが、どれも大きなリスクを抱えているという点では共通しているので覚えておいてください。
- ネズミ溝
- MLM
- スポンジ・スキーム
それではみていきましょう!
ネズミ構
HYIPの種類1つ目ネズミ構とは無限連鎖講と呼ばれる違法なビジネスです。
ネズミ構は主に他人を勧誘して高額な会員費を支払わせ、その会員費の半分を自分がもう半分を上のメンバーが受け取るという詐欺方法です。
これを繰り返しネズミ算式に会員が増殖していくのです。さらに特徴としては販売する商品が無い、稼ぎ方は会員費などの配当金のみなどが挙げられているので、注意してください。
MLM
MLMはネットワークビジネスやマルチ商法とも呼ばれています。
一般的なMLMは特定商取引法においては「連鎖販売取引」と定義されているため法律上の問題はありません。しかしMLMは合法であってもその勧誘方法などに違法性がある会社が多くを占めているのが現状です。
方法としては商品購入者が新たな営業マンとなり、新しい顧客を紹介すれば報酬が得られるというものです。会社側は広告宣伝費として、新規客の紹介者や上位会員に報酬が分配されるようになっています。
HYIP系のMLMでは必ずしも合法とは言えず、ネズミ講と変わらないのが実態です。
スポンジ・スキーム
高利回りの運用をうたっておきながら、実際には資産運用せずに出資金をそのまま返すというのがスポンジ・スキームです。
例えば出資金が100万円で毎月5万円の配当が得られるとしましょう。20カ月は支払いが可能です。その間に新しい出資者が増えれば、配当を支払える期間が延長されていきます。
そして運営側が最も資金が集まったと思うタイミングで資金を持っていなくなります。これが違法行為であるスポンジ・スキームの仕組みです。
HYIP詐欺はどこに相談する?
最後に万が一 HYIP詐欺にあってしまった時の相談先についてご紹介しておこうと思います!
- 国民生活センター
- 警察
1つづつみていきましょう!
国民生活センター
電話相談が可能なのがこの国民生活センターです。現在新型コロナウイルスの影響で外出に戸惑ってしまうという方にも選択しやすい方法となっています。
警察
詐欺の被害に遭っているのなら、警察に相談するという対処法もありますが立証が難しい場合は対応してもらえるとは限らないことを覚えておきましょう!
更にHYIP運営会社が海外企業だった場合には、解決までの難易度が非常に高くやられ損で終わる場合がほとんどです。しかし同様の被害を受けている人が多数出てきた場合にはすぐに動いてくる可能性もあります。
最後に
本記事ではHYIPについてご紹介してきました。
暗号資産取引はまだまだ発展途上の分野です。だからこそ投資詐欺やマルチ商法を取り締まる環境も万全ではありません。また暗号資産初心者にとっては話だけ聞いていると儲けそうな気がしたり、仮想通貨ということ言葉自体に夢を見てしまうこともあるでしょう。
しかし現実はそんなに甘くありません。安全性を第一に考えるとともに信憑性を見極めて、少しでも怪しいと思う投資案件には手を出さないようにしましょう!