暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではマイナー(採掘者)についてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさんは暗号資産を手に入れるとき、購入や売買とは別の方法があるのを知っていますか?
ここでは、マイニングによって暗号資産を得ているマイナー(採掘者)と呼ばれる人々について解説していきたいと思います。「マイナーとは何なのか?」や「誰でもマイナーになれるのか?」など、暗号資産初心者でも理解できるわかりやすい内容となっていますので、この機会に勉強してみましょう!
マイナーとは?
マイナーとは暗号資産をマイニング(採掘)する個人や事業者のことを指します。
マイニングには膨大な電力とコンピューターリソースが不可欠であるため、現在ではマイニング専用のハードウェアを何千台と保有する事業者でないと、ビットコインのマイニングを行うことは困難となってきています。これらの事業者のことはマイニングファームという別名もあり、大手10社程度で全体のマイニングシェアの90%以上が占められています。
マイニングを行う際には大量の電力を必要とするため、マイナーは必然的に電気料金や土地代などが安い中国に集中していることが特徴です。
流通量に比例してマイナーも必要
暗号資産が流通すれば取引量も多くなりますよね?したがってその流通量と見合ったマイナー数が必要となります。
マイナーにとってもマイニングしているコインの知名度が上がり、たくさん購入されることはメリットと言えます。理由としては暗号資産の価値が上がれば、マイナーが無償で得られるコインの価値も高まるからです。
しかし上記でも述べたように、マイニングにも設備費・ネット環境・電気代などのコストがかかります。このコストよりも得られる暗号資産価値が高ければ、マイナーの利益となるのです。この利益は通貨発行益と呼ばれることもあるので覚えておきましょう。
暗号資産のマイナーは誰でもなれる?
ここまではマイナーとは何かについて説明してきました。次にこのマイナーは誰でもなることが可能なのかについて説明をしていきます。
- 誰でもなれるが厳しい現実も存在
- ビットコインはほとんどが採掘済み
それでは詳しくみていきましょう!
誰でもなれるが厳しい現実も存在
基本的にマイナーには誰でもなることが可能です。
ただし、上記でも述べた様に必要な設備とコストがペイできるならという条件付きとなります。ビットコインのマイニングは、現在莫大な電気代と設備投資が必要となっていることを覚えておきましょう。
以前の流通量と比べて、暗号資産を保有する人が増加したことにより、取引量が多くなってきました。本質的なところではビットコインのマイニングにおけるプログラムの原因ともいえます。
ビットコインにはPoWと呼ばれるアルゴリズムが使用されており、計算処理能力が高いものを有志に選ぶことで、コインを付与する仕組みとなっているのです。そのため現在では専門の業者や団体がマイナーとなり、電気代の安価な国に広大な設備を置くことでマイニングを可能にしています。
この設備にネット経由でアクセスし、個人マイナーとして参加する方法もありますが、リスクも高いのが現状です。海外で作成されたツールを使用するため、信頼性の危ういものも多くなっています。さらにコイン以上に電気代がかさむなど利益を上げるのは困難です。
ビットコインはほとんどが採掘済み
ビットコインのマイニングが進むと、1回に付与されるコインがあるタイミングで半分となってしまう時期が訪れます。これが半減期です。
現時点でビットコインは既に8割以上が採掘済みです。したがって採掘済みのコインの割合が増えるほど、マイニングで付与されるコインは少なくなっていくのです。
この半減期が存在することで、ビットコインのすべての採掘が終わるまでにあと100年はかかると計算されています。採掘がすべて完了したとしても、取引が続く限り、マイナーは必要です。コインの採掘完了後は計算した分の取引手数料が得られる仕組みとなっています。
最後に
本記事では暗号資産におけるマイナーについて解説してきました。
記事内でも記載した通り、マイナーとは暗号資産のマイニングを行う人や団体・企業などをさします。ビットコインなどのPoWを採用しているコインでは、マイナーとして通貨発行益を得るのは難しくなってきています。
その一方で、PoSやPoIといったプログラムを利用した暗号資産も台頭しており、今後の状況によっては個人マイナーとして活動する人が増えてくるかもしれません。
暗号資産を保有するなら、購入して終わりではなく、信頼性のある情報に触れていくことが暗号資産の将来を読み解く鍵となるでしょう!