暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではDPoSについてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさん、こんにちは!今日も暗号資産について一緒に勉強していきましょう。
早速ですがDPoSについて何か耳にしたことはありますか? DPoSとは暗号資産リスク(LSK)で採用されているコンセンサスアルゴリズムのことを意味しています。
今日はこのDPoSについて一緒に勉強していきましょう。
DPoSとは
上記でも少しご紹介したようにDPoSとはデリゲーテッド・プルーフ・オブ・ステークを短縮した言葉で、暗号資産リスク(LSK)で採用されているコンセンサスアルゴリズムのことを指しています。
ネットワークからの投票によって選出されたブロック生成者が新しいブロックの生成・検証を行うという今までになかったシステム方法として注目を浴びました。ここでの投票権があるのはネイティブ通貨を保有しているノードであることを覚えておいてください。なぜならDPoSではブロック生成者に対してブロック生成を委任しています。DPoSは間接民主制のような仕組みだと言えるでしょう。
DPoSとPoSは何が違う?
この章ではDPoSとよく一緒に紹介されるPoSについて触れてみたいと思います。まずDPoSはPoSの発展系として誕生したものであるということを知っておいてください。
PoSはトークンの保有量に応じて承認権を与える仕組みです。PoSの場合、トークンの保有量が多いほど優位になりやすいという傾向がありますが、DPoSの場合は、トークン保有者が承認者を選出するため、より民主主義的な仕組みといえます。
一方でDPoSの場合、ブロックチェーン取引内でブロックに格納されている取引情報は何かしらの形で公開されています。次のブロックが持っているハッシュ値がその前のブロックの正当性を保証する仕組みになっているため、取引情報を改ざんするためには過去の取引情報も書き換えないといけないのです。そのためブロックチェーン上の取引記録は実質的に改ざん不可能となっています。
DPoSが採用されているプロジェクト 2選
次にこのDPoSを実際に採用したプロジェクトについて紹介していきたいと思います。
- EOS
- Bitshares
それではみていきましょう!
EOS
EOSは将来的に企業によって導入されることを目的として開発されたプロジェクトです。
現在は4,000~6,000TPS程度ですが、将来的には毎秒数百万のトランザクションを可能にすることを目標にしています。EOSは処理速度の速さに加え、取引手数料が無料という点でユーザーからの人気を集めています。手数料無料というのは他を犠牲にするトレードオフもありますが、企業の導入時に大きなコスト削減が期待されると言われています。
DPoSを採用している代表的なプロジェクトがBitsharesです。初めてDPoSを実装したプロジェクトでもあります。
その処理速度は約10万件/1秒ともいわれています。またOpenLedgerという分散型取引所を運営しており、特定主体の仲介を必要としないのも大きな強みと言えるでしょう!
DPoSのメリット・デメリット
本記事の最後にDPoSのメリットとデメリットを合わせてご紹介していきたいと思います。
- メリット:処理能力の高さと少ない電力消費量
- デメリット:不正を働くリスクが高い
DPoSは選出された少数のノードがブロックを承認する仕組みになっています。従ってPoWやPoSに比べてスループットつまり、単位時間あたりの処理能力が高くなるのです。またPoWのように膨大な計算が不必要なので、電力消費も少なくて済むことが大きなメリットになっています。
その反面デメリットも存在しています。ブロック生成者が結託した場合に不正を働くリスクが他のメカニズムよりも高くなってしまうという点が挙げられるのです。このデメリットについては不正を働いたブロック生成者を追放する仕組みなどが解決策として提案されています。DPoSも上記で紹介したPoSと同様に時間をかけて検証されている最中だと言えます。
最後に
本記事ではDPoSの概要からメリットとデメリットまでをご紹介してきました!
いかがでしたか?DPoSは暗号資産リスク(LSK)で採用されているコンセンサスアルゴリズムのことです。PoSやPoWなどと一緒に取り上げられることが多いため、一緒に覚えておくと良いでしょう。
それでは今日はここまでです!お疲れ様でした。