暗号資産初心者向けの記事です。本記事では暗号資産販売所と取引所の違いについてわかりやすく解説していきます。
目次
販売所と取引所の違いって何？
みなさん、暗号資産における販売所と取引所の違いについて知ってますか？
簡単に説明すると、販売所とは暗号資産を店から購入する「売店」であり、 取引所とは暗号資産を客同士が売買する「市場・バザー」のようなものとなっています。
また、取引所においては交換所とも呼ばれることがあります。しかし「取引所」の方で呼ばれることが多いので、本記事では今後は「取引所」で進めていきます。
では、販売所と取引所の違いについてもう少し詳しく説明していきます！
取引相手について
販売所と取引所では、取引をする相手が違います。販売所はその販売所の運営会社から直接通貨を買うため、取引相手は「運営会社」です。
しかし、取引所では個人が自由に売り買いする場となっているため、取引相手は「匿名の人々」となります。ですが、匿名だからといって危険な訳ではなく、先ほどの買い板・売り板のように、買いたい額と数字、売りたい額と数字が無機質に並んでいるだけです。
注文方法について
販売所と取引所を比べると、取引所の方が注文方法は多くなっています。
販売所は基本的に、注文方法は1種類のみとなっています。販売所が指定している暗号資産の値段が設定されているため、ユーザーはそれに対して買いたい暗号資産の数量または購入したい価格を入力するだけとなっています。
非常にシンプルで簡単な方法であると言えますよね。
対して、取引所は多種多様な取引方法があります。どの取引所でも必ず成行・指値注文が用意されています。
成行注文は一般的に「どうしても、今すぐ暗号資産を取引したい！」という場面で使われることが多く、指値注文は少しでも自分に利益のある取引をするために使用される傾向にあります。
ではそれぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
販売所の特徴
販売所には以下の特徴が存在しています。
- 注文が素早く確実に通る
- 注文が簡単
- スプレッド手数料が高い
注文が素早く確実に通る
販売所が暗号資産を常時指定の値段で販売を行なっているため、注文が通らないことはありません。注文したら即時に注文が成立し、ユーザーは暗号資産を売買することが可能になります。
加えて、品切れという事態も起こらないので注文は確実にオーダーすることが可能です。この点を考慮すると、早く確実に取引を行いたいときに販売所は重宝されます。
簡単に購入ができる
2つ目の販売所の特徴です。販売所は注文で必要な事項が数量指定か金額指定のみなので、初心者でも簡単に購入することができます。
数量指定か金額指定のみで値段が指定されているため、感覚的には私たちが普段お店から商品を購入することとさほど変わりません。したがって、違和感なく簡単に購入できるだけでなく、注文ミスなどを防ぐことが可能です。
スプレッド手数料が高い
3つ目はスプレッド手数料についてです。スプレッドとは売値と買値の差額を意味しています。
販売所では、暗号資産が実際の値段より高く売られ、売る際には実際より低い値段で売られています。もちろん投資家としてはより大きな利益を得るために、できるだけ安く買って、高く売りたいですよね。
しかし販売所の方は投資家が儲けにくい値段設定になっているため、それを実現するのは少し難しくなっています。
取引所の特徴
続いて取引所の特徴についてです。取引所には以下の特徴が挙げられます。
- スプレッド手数料が安い
- 注文が通らないことがある
スプレッド手数料が安い
取引所では、ユーザーが購入したい通貨の希望価格と数量をすり合わせ、もし他にもその価格と数量で取引したいという人がいれば取引成立するという形態をとっています。そのため、取引所は価格設定ができません。
先ほどの販売所のようにスプレッド手数料で購入価格が跳ね上がることもなく、お得に取引をするとなると販売所よりも取引所の方が適しているでしょう。
注文が通らないことがある
取引所では、ユーザー同士が注文を出し合って取引を成立させるので、仮に注文数が少ないような取引所では取引がそもそも成立しにくいという事態が起こります。
相場が下落していて今すぐにでも保有している通貨を売却したい場合に誰もその希望価格で購入してくれないと、損失が大きくなってしまう可能性が考えられます。
まとめ
本記事では「取引所と販売所の違い」について見てきました。では私たちはどっちを使えばいいのでしょうか？
これは独自の見解となりますが、
- 初心者で不安な人は販売所
- 慣れてきた人は取引所
を使うのがおすすめです。
これまで解説してきたように、販売所と取引所にはそれぞれメリットとデメリットが存在しています。
販売所は、簡単に暗号資産を買えるが少しお高め。取引所は、暗号資産を安く買えるが操作がやや複雑。
それぞれの特徴を生かして、自分のレベルや状況に応じて使い分けていきましょう。
