暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではプレマイン通貨についてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさん、こんにちは！今日はプレマイニングについて解説を行っていきたいと思います。
暗号資産を誕生させるには、開発者やチームが存在します。
当然チームでビットコインやイーサリアムなども開発が進められていますが、システムをスタートさせる前に、開発者や指定した団体があらかじめ特定の暗号資産を自身に割り当てることがあります。これがプレマイニングです。
今回はこのプレマイニングについてご紹介していきます！
プレマイニングとは
プレマイニングとは新規の暗号資産が発行される前に開発者や開発者が指定した団体が先んじてマイニングを行うことです。プレマイニングだけで無く、プレマインと呼ばれることもあります。
プレマイニングを行って得た新規の暗号資産はサービスの開始とともにユーザーに分配されたり、プレマイニングを行なった当事者がそのまま受け取ることが多いです。
一般的にはサービスの開始とともに、新規ユーザーや新規通貨の受取予約をしているユーザーに分配されることが多く、これによってサービス開始の周知と暗号資産コミュニティの形成・維持に効果があるとされています。
なぜプレマイニングを行うのか
プレマイニングを行うのは開発者やその暗号資産を広めたい人の思惑が関係していると言えます。プレマイニングで一定数の暗号資産を保有する事によって暗号資産の成功を推し進めることができるからです。
開発者やマイニング参加者・事業者・ユーザーが多く存在して初めて成り立つのが暗号資産です。このようなコミュニティを一形成はとても労力が必要で、失敗してしまうとそれまでその暗号資産に費やした時間・費用が無駄になってしまいます。
このように新しい暗号資産を立ち上げる人にとってコミュニティ形成は最も重要な仕事の1つです。その為、あらかじめその暗号資産を保有しておくことで、コミュニティに参加してくれる人に配っておけば参加者のインセンティブが向上し開発・マイニング参加者・ユーザーを増加させることが可能になります。
またプレマイニングで発行された暗号資産を開発者が保有している事でその暗号資産の価格が上昇した場合は開発者への報酬になります。特に営利目的で発行する場合は一部を開発者が保有する事はその暗号資産を広める1つのインセンティブになるのです。
プレマイニングの事例
- ビットコインダイアモンド
- XRP
それぞれ解説していきます！
ビットコインダイヤモンド
ビットコインダイヤモンドはビットコインから分裂した暗号資産です。発行量全体の6.6％（1386枚）が開発者であるBitcoin Daimond Foundationが割り当てられています。
Bitcoin Daimond Foundationは使い道として「プロジェクト開発・市場運営支出に2％」「エコロジカル建設・プロジェクトの開発に4.6％」が配分されました。
プロジェクト開発にはメインチェーン、ウォレットの開発、初期開発者への報酬にもなり、運営にはサミット開催費・コンサルタント・広告費・コミュニティなどの仕事に従事する社員への給料などに使うと発表しました。
エコロジカル建設・プロジェクトの開発には、コア開発チームへの報酬や、世界の開発者への開発インセンティブになっています。またデビットカードやETMをはじめとした、金融分野・物流分野の開発とチェーンの応用技術の開発費用としても割り当てています。
XRP
リップル（XRP）にはマイニングは存在していないものの、XRPを開発するリップル社は630憶XRPものリップルを保有しています。発行枚数は1000憶XRPであるため、半分以上が開発者側にあるのです。
仮にリップル社が利益目的のために630憶ものXRPを売ってしまえば市場にXRPが増え、価値も一気に下がってしまいます。しかしリップル社は630憶CRPの内530憶ERPをロックアップしたため、売ることができないようになっています。
この時20円台だったXRPは90円台まで高騰しました。投資家からはリップル社が売り抜けることができないと判断したため、大量のXRPが買われたという現象が発生したのです。
最後に
本記事ではプレマイニングについて解説してきました！
上記でも述べたように、プレマイニングとは新規の暗号資産が発行される前に開発者や開発者が指定した団体が先んじてマイニングを行うことです。
この記事がみなさんのお役に立てると幸いです。それではまた次の記事でお会いしましょう！
