暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではHyperledgerについてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさん、こんにちは。今日はHyperledgerについてみなさんと勉強していきたいと思います!
突然ですがこのHyperledgerについて何か聞いたことや見たことはありますか?Hyperledgerとはエンタープライズグレードのブロックチェーンを発展させる目的で作られたオープンソースコミュニティのことです。
こう言われてもなかなか理解できないですよね。なので今日はしっかりとこの記事でみなさんに知識をつけていってもらいたいと思います!それでは見ていきましょう!
Hyperledgerとは
先ほども少し紹介してように、Hyperledgerとは2015年にアメリカの非営利共同事業体のLinux Foundatioが主導して作られたオープンソースコミュニティです。暗号資産だけではなく汎用性のあるブロックチェーン技術の促進を目指し設立されました。
現在は30以上の先進的IT企業が協力をして、様々なプロジェクトの推進と検証を実施しています。
Hyperledgerはアンブレラの形態をとっており、Fabric、Sawtooth、Indyなど様々な分散型台帳フレームワークのプロジェクト、AriesやUrsaなどのライブラリプロジェクト、AvalonやExplorerなどのツールプロジェクトが存在します。その他にも性能やアーキテクチャなど技術的な議論をするWorking Groupsや気象変動、サプライチェーン、ヘルスケアなど特定業種のブロックチェーンに関して議論するSpecial Interest Groupsがあり、幅広く活用されています。
なぜ設立されたのか
Hyperledgerはブロックチェーン技術を暗号資産に限らず様々な分野で活用していくことを目指して設立されたのが1番の大きな理由です。
ブロックチェーン技術は、既存のシステム管理に必要なコストを大幅に削減する新たな分散型管理技術として重宝されている技術です。ビットコインをはじめとする暗号資産は、ブロックチェーンの特性をデジタル通貨の管理体系に導入している点において革新的なものとされています。
主として暗号資産に採用されているブロックチェーン技術が応用範囲が広い可能性を有している点に着目し、ブロックチェーン技術を金融、保険、製造などの多岐に渡る分野において組み込むことで、信頼性や透明性の高いアプリケーションやプラットフォームの構築を可能にしたのです。
Hyperledgerのユースケース
最後にこのHyperledgerのユースケースについてご紹介していきたいと思います。
- マネープロコトル×ビットコイン
- ブロックチェーン×金融
それぞれ見ていきましょう!
マネープロトコル×ビットコイン
ブロックチェーン技術を実装したサービスの中で、最も有名なのがみなさんも知るビットコインです。
専門家であるシュベンカー氏は「現在のインターネットではTCP/IP、HTTP、TLS/SSLなどのさまざまなプロトコルが使われているが、『失われたリンク』がある。それはマネープロトコルだ。ビットコインはインターネットにおけるマネープロトコルだ」と述べています。
ブロックチェーン×金融
フィンテックとはITを利用した金融テクノロジーのことを表しており、そのIT技術としてブロックチェーンが注目されています。
ブロックチェーン技術は金融分野において最も活用が進んでいます。世界各国の銀行などは「ブロックチェーン導入でインフラ関連コストを大幅に削減できる」と考えているため、米連邦準備銀行などもブロックチェーン技術に高い関心を寄せているのです。
ブロックチェーン技術を使ったフィンテックは「ギフトカードやマイレージシステムへの組込み」「グローバル送金システム」「サプライチェーンシステムへの組込み」など、デジタル的価値をやり取りすることにより、新たな価値を生み出すような幅広い応用が考えられています。
最後に
本記事ではHyperledgerの概要からユースケースまで紹介してきました。
Hyperledgerはブロックチェーン技術の汎用的な活用を推進していくことを目指すコミュニティーであり、多くの有名企業が提携や共同開発を行っています。このことから金融だけではない多岐に渡る分野でのブロックチェーン技術が今後の社会システムを主導していくと考えることが可能です。
Hyperledgerの提携や検証などの動向を見守っていく必要がありそうですね。お疲れ様でした!