暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではボリンジャーバンドについてわかりやすく解説していきます。
はじめに

みなさんこんにちは!今日も一緒に暗号資産について勉強していきましょう。
ビットコインを始め、暗号資産の価格分析には伝統的な株や債券市場での常識が通用しないと言われています。暗号資産マーケットはわずかな時間で10%、20%も急騰する時もあれば、数カ月間も横ばい状態が続くことが歴史的に繰り返されてきました。価値の裏付けがないだけでなく理論価格がないと言われる暗号資産の相場を動かす材料を見つけるのは一苦労なのです。
そんな時に投資家の味方になってくれるのがテクニカル分析です。今日はその1つであるボリンジャーバンドについてご紹介していきたいと思います。
ボリンジャーバンドとは

ボリンジャーバンドは最も人気のあるテクニカル指標の1つです。
主として変動指標としての正確さから前引けに比べて相場がどの程度高いか、どの程度低いかを判断するために使用されます。
この指標は、1980年代にジョン·ボリンジャー氏が株式分析のために開発したもので、それ以来、最も好まれる相場分析ツールの1つとなっています。ボリンジャーバンドは伝統的な市場で人気があるが暗号資産も例外ではなく、トレーダーはこの指標を採用しています。
ボリンジャーバンドの仕組み

ボリンジャーバンドは次の3つのバンドで構成されています。
- Middle band : 移動平均線
- Upper band : 移動平均線と2つの標準偏差を足したもの。upper bandとlower band が相場の変動に応じて伸縮可能。
- Lower band : は移動平均線から2つの標準偏差を引いた値
ボリンジャーバンドは移動平均線の上下に2本の線で構成されています。基本的にこの指標は20日の移動平均線と上下線のそれぞれに2つの標準偏差があります。横方向のバンド間の距離は標準偏差によって異なります。
このため、相場が落ち着いているときはバンドが狭く、変動が大きくなるとバンドが広くなります。これがボリンジャーバンドが持つ仕組みです。
ボリンジャーバンドのパターン

続いてこのボリンジャーバンドの2つのパターンをご紹介していきたいと思います。
- Wボトム
- Mトップ
それでは1つ1つ見ていきましょう。
Wボトム
Wボトム(ダブルボトム)とは最初の安値が2回目の安値より低い値にあるWの文字に似たパターンを指します。最初の安値の取引高の方が大きいのが一般的です。
Wボトムが形成された時には一般的に価格の上昇を見込めるため、ロングポジションの仕込み時と考えられる場合が多くなっています。
Mトップ
Mトップ(ダブルトップ)は、上昇・調整、そして前回上昇した際のレジスタンスで構成されるパターンです。Wボトムとは真逆のパターンとなっており、下降トレンドの開始を意味しているので覚えておきましょう。最初の上昇はアッパーバンドの外に突き抜けますが、2回目の上昇はバンド内に収まるのが特徴となっています。最初の高値取引の方が大きいのが一般的です。
ボリンジャーバンドの注意点

最後にこのボリンジャーバンドの注意点について解説していきたいと思います。
注意点としてはスクイーズでの相場が不安定なことを意味していることを正しく心得ておくこととなります。エクスパンションの形状を把握しなければ、相場の強い勢いなどを誤認してしまうことがあるためです。
またボリンジャーバンドは優秀なテクニカル分析となっていますが、トレードに活用する場合には信用しすぎてしまうと相場での負けが続いてしまうことがあるため注意が必要です。活用の前にロウソク足の心理や相場における大衆心理を理解することの方が先決事項ということを念頭において使用していきましょう。
最後に
本記事ではボリンジャーバンドの概要から使用上の注意点までをご紹介してきました。
ボリンジャーバンドはトレンド系のテクニカル分析です。元々は株価の分析のために開発されましたが現在は暗号資産の分析にも広く活用されています。ピンポイントの売買タイミングを測る手段としては適していませんが大きな動きの前兆など相場の方向感を見るために便利なツールであることも覚えておいてください。
それでは今日はここまでです!お疲れ様でした!