ネットワーク効果とは <初心者向け記事>

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暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではネットワーク効果についてわかりやすく解説していきます。

はじめに

みなさんこんにちは!今日も一緒に暗号資産について勉強していきましょう!

早速ですがネットワーク効果という単語を耳にしたことはありますか?

暗号資産の世界においてビットコインの価値はどう測れば良いのか?適切な指標はないのか?ドイツのベンチャーキャピタルHigh Tech GründerfondsのAlex von Frankenberg氏はこれらの問いを考えました。

暗号資産の価値をStock2Flow(STF)モデルで測るという考え方も存在はしているものの、果たしてそれで十分なのか?同氏はビットコインを取り巻く環境がもたらす効果であるネットワーク効果こそ重要な観点だと語っています。

今回の記事ではこのネットワーク効果についてお話ししていきますね!

ネットワーク効果とは

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ネットワーク効果とはネットワークに関する法則で「ネットワークの価値は、接続しているシステムのユーザ数の2乗に比例する」と定義されています。

暗号資産において利用されるネットワーク効果は、別名でメトカーフの法則とも呼ばれているので覚えておきましょう。ビットコインが代表とされる暗号資産の元となるブロックチェーンはネットワークであることから、投資家から指標の1つとして参考にされています。

ネットワーク効果の種類

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ネットワーク効果には大きく分けて2種類が存在しています。

  • ダイレクト・ネットワーク効果
  • インダイレクト・ネットワーク効果

この章ではこの2つについて簡単に説明していきたいと思います。

ダイレクト・ネットワーク効果

ダイレクト・ネットワーク効果は、追加のユーザーがネットワークに価値を付加するコモディティやサービスを説明する経済効果のことを意味しています。このネットワーク効果が存在する場合、各新規ユーザーはネットワークに加入することでコモディティに価値を付加することになります。これによって、新しいユーザーがネットワークに参加するインセンティブが生成され、より多くの価値をネットワークに加えることになるのです。

つまり簡単にまとめると利用率の向上が他のすべてのユーザーに付加価値を与えているという効果になるのです。

インダイレクト・ネットワーク効果

次にインダイレクト・ネットワーク効果です。

インダイレクト・ネットワーク効果の定義は簡単ではありません。この用語はそもそもネットワーク効果があることから生じる追加的で、補完的な利益を意味しています。例えば多くの暗号資産はオープンソースであることは有名です。

強力なネットワーク効果を持つプロジェクトでは、多くの熟練した開発者がコードを監査するために集まってくるかもしれません。この付加価値はそもそもネットワークに多くの価値があることに由来するのです。また効果自体が複合化し始め、競合他社よりも大きなネットワーク効果を発揮する支配的なリーダーに到達する可能性も否めません。

ビットコインにおけるネットワーク効果の例

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最後にこのネットワーク効果の例についてビットコインを用いて2つ紹介していきたいと思います。

  • ユーザー・ファンド・投資家からの導入
  • 基軸通貨としてのビットコイン

それでは1つ1つ見ていきましょう!

ユーザー・ファンド・投資家からの導入

ビットコインはその時価総額に反映されているように最大のユーザー数を擁しています。何百万人もの人々がビットコインを持っていることで、大規模集団がその導入を広めるインセンティブとなっているのが現状です。加えて大規模な機関投資家がビットコイン購入を開始したことから、GBTCのようなファンドはビットコインのみを保有しているだけにも関わらず、時価総額が10億ドルに達したと言われています。

基軸通貨としてのビットコイン

ビットコインはあらゆる主要な取引所に上場していることは有名でしょう。この上場により、その大規模なユーザーが基盤と相まって大規模な市場流動性を生み出しています。

この流動性が生まれると大規模な機関投資家達が更なる買い付けを行い、より流動性を高めるのです。 実際にビットコインは不換紙幣とともにクリプトの世界基軸通貨となっています。取引所での価格は多くの場合、ビットコイン建てで表示さているのが現状です。またビットコインの他のコインとの取引量は法定通貨に次いで多くなっています。

最後に

本記事ではネットワーク効果の概要と具体例などについてお話ししてきました!

ネットワーク効果とはネットワークに関する法則で「ネットワークの価値は、接続しているシステムのユーザ数の2乗に比例する」と定義されています。暗号資産の代表格であるビットコインの指標にもなっているため、ぜひ覚えておいてください!

ではまた次の記事でお会いしましょう。