暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではホワイトペーパーについてわかりやすく解説していきます。
はじめに
いきなりですがみなさんはホワイトペーパーという言葉をご存知ですか?
暗号資産について調べていると度々この言葉を目にしますよね。今回は暗号資産におけるホワイトペーパーとは何か、初心者の方にも分かりやすく解説をしていきます。
ホワイトペーパーとは?
ホワイトペーパーはその名の通り「白書」のことです。元々イギリス政府の発行した報告書が白かったところから「ホワイトペーパー」が政府の出す公開文書の事を意味するようになりました。
そこから「企業が発行する報告書」も「ホワイトペーパー」と呼ばれるようになっています。そして現在は「暗号資産における報告書」もホワイトペーパーと呼ばれています。
暗号資産においてホワイトペーパーはその暗号資産の企画・構想・技術的な内容を網羅している事が多く、特に暗号資産発行前に暗号資産を知ってもらう為の公開文書の意味を持っているのです。
ホワイトペーパーの役割
このホワイトペーパーはアルトコインを購入する際に耳障りの良い内容だけで購入を判断するのではなく、暗号資産自身の特徴を見極める材料として利用する役割を担っています。
具体的に言えば企画案ではセキュリティリスクが低く、高速決済や値上がり確実のような記載があったとしても、本当に実現可能かを見定めることは難しくなっています。この状態でICOする予定のアルトコインを購入するべきか悩むことは、投機的なかけを行うようなものですよね。
だからこそこのホワイトペーパーを読んで、技術的に違和感があったり、現在の技術では到底現実不可能なものであったり、関係者の存在が虚偽のものであったりという様な違和感のある点を調べることで詐欺のICOを行おうとしているアルトコインを見極めることができるのです。
各暗号資産におけるホワイトペーパー
次に各暗号資産におけるホワイトペーパーについてご紹介していきます!
- ビットコイン
- イーサリアム
それでは1つずつみていきましょう!
ビットコイン
暗号資産の王様であるビットコインにもホワイトペーパーは存在しています。それは匿名の人物サトシナカモト氏によって書かれたビットコインの原論文「Bitcoin: A Peer-to-Peer Electronic Cash System」です。
ビットコインは同氏の原論文を元にビットコインは開発が進められた暗号資産です。原論文ではビットコインの根幹システムである「ブロックチェーン」や「マイニング」についての記述がされています。
しかし細部は現在では変更が加えられており、原論文はあくまでホワイトペーパーという企画案のような役割になっております。
イーサリアム
サトシナカモト氏の2009年に行われたBitcoinの開発はバッキングや「本質的な価値」を一切持たずして、集中管理基盤を持たないデジタル資産の最初のモデルです。
その後、暗号資産として急速に発展し多くの賞賛を受けました。
Ethereumが提供しようとしているのは任意の状態遷移関数をエンコードするために使用できる契約を作成するために使用できるものとなっています。
したがってEthereumは本格的なプログラミング言語が組み込まれたブロックチェーンであるため、他のブロックチェーンで実装することができない機能を、ユーザー自身がコードを書くだけで採用することが可能になっています。