暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではパブリックチェーンについてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさん、こんばんは!
最近では暗号資産の世界だけでなく、さまざまな業界でブロックチェーン技術の活用が始まっています。ここでみなさんに聞きたいのですが、ブロックチェーンにはビットコインの基幹技術として生まれたパブリックチェーンがあることを知っていますか?
今回はこのパブリックチェーンについて解説していきます!
パブリックチェーンとは
パブリックチェーンとは暗号資産における取引情報の記録に用いられるブロックチェーンにおいて、特定の管理主体を置くことなく、不特定多数の参加者により取引情報の合意形成を行う仕組みのことを意味しています。
ブロックチェーンの基本形ともいえるモデルでありビットコインをはじめイーサリアム、ライトコインなど多くの暗号資産がこの種類です。
パブリックチェーンは完全にオープンであることが特徴で管理者がいなくてもマイニングと呼ばれる膨大な計算による承認によって取引の正当性が担保されます。情報共有と相互監視によって、信用できる管理者が不要な非中央集権型のネットワークを成立させているのです。
パブリックチェーンのメリット
続いてこのパブリックチェーンのメリットについて説明していきたいと思います!
このパブリックチェーンのメリットを簡単に説明すると
- 誰でもデータを参照できるので透明性が高い
- 管理者や管理組織の意向に左右されない
- 参加者がいる限り取引が止まらない
などが挙げられます。
これはPoW(Proof Of Work)やPoS(Proof Of Stake)という仕組みによって実現しているもので、安易にデータの改ざんができないよう厳格な合意形成のプロセスを踏んでいます。これがパブリックチェーンのメリットです。
パブリックチェーンのデメリット
上記ではメリットを紹介しましたがもちろんデメリットも存在しています。いい面ばかり見てしまうと思わぬところで、事件や詐欺に巻き込まれてしまうこともあるので覚えておいてください!
パブリックチェーンのデメリットは以下の通りです。
- 無駄なエネルギーの消費
- 時間がかかる
パブリックチェーンでは新しい情報を書き込みに必要となる合意形成を行うには多くの処理と時間を要します。そのためスピーディに大量取引を行うサービスには向かないのです。
また、不特定多数のノードが参加することで取引経由のポイントも多くなるため、プライベートチェーンに比べて取引速度は遅くなるだけでなく、手数料も高額になってしまうのです。さらに管理者が不在であるために、将来的に何らかの理由によって仕様変更の必要性が出てきた場合、その承認に時間を要する可能性もあることも覚えておきましょう。
ビットコインとスケーラビリティ問題
最後にパブリックチェーンとビットコインが関連しているスケーラビリティ問題についてご紹介していきたいと思います。
パブリックチェーンの代表例として挙げられるのがビットコインです。しかし、セキュアで自由な取引を実現していると同時にパブリックチェーンであるが故の問題点も指摘されています。
指摘される問題の中でも最も有名な問題がスケーラビリティ問題です。
スケーラビリティ問題とはビットコインのパブリックチェーン内にあるトランザクションのボリュームが増加することにより、取引における遅延や手数料が増加してしまうというトラブルになります。上記でも述べたようにトランザクションデータの処理に要する時間が長くなってしまうと決済を処理するための時間が長くなり、結果としてビットコインの利便性を大きく損なってしまいます。
今後、暗号資産が日常生活の中で決済の手段として一般化した場合、決済のレスポンスが遅いということは致命的な欠点になってしまいます。
最後に
本記事ではパブリックチェーンの概要とメリット・デメリットについてご紹介してきました。
パブリックチェーンはビットコインにも用いられているほど、ブロックチェーンでも有名な種類になります。管理者がいないためデータを見ることができる点もありますが、時間がかかってしまうなどのデメリットもあるので覚えておいてください。
それではまた次の記事でお会いしましょう!お疲れ様でした!