チャートってどうやって見るの?<初心者向け記事>

初心者ファイル
Pocket

暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではチャートの見方についてわかりやすく解説していきます。

はじめに

ビットコインなどの暗号資産取引を行う上で欠かせないのがチャートです。チャートとは1時間・1日・1週間といった期間で暗号通貨の値動きの推移をグラフ化してわかりやすくしたものとなっています。

ただ単に価格を見ているだけでは高いか、安いかを判断することはできません。しかしチャートの見方を理解することにより、暗号資産を売買するタイミングを見つけることが可能となります。

ローソク足って何?

(図:bitFlyerより引用)

ローソク足は四角の柱と上下に細く伸びるヒゲ線で成り立っています。暗号資産はもちろんですが、株式や外国為替の取引でも頻繁に使われている代表的なチャートとなっているため覚えておきましょう。

ローソク足を見ると一定の期間のうち、いくらで取引が始まり、最大でどこまで値段が上下し、いくらで取引があったかを始値・終値・高値・安値の関係を一瞬で確認し、判断することが出来ます。 また一定期間の値動きをローソク足で示し、時系列に並べてグラフ化したものを「ローソク足チャート」と呼んでいます。

また、ローソク足チャートは一定期間の相場の動きを簡単に確認できるため、過去にあった値動きから将来の値動きを予測する「テクニカル分析」にも使用されています。

単純移動平均線って何?

次に単純移動平均線についてです。

単純移動平均線は過去一定期間の平均価格を計算し、その推移を線で繋げたものとなっています。上記で述べた、取引価格自体に依拠するローソク足と異なり、平均を取る期間を指定できるため短期・中長期など複数の単純移動平均線を表示させることも可能です。

また短期的な平均価格と長期的な平均価格を並べて比較することで、トレンド転換を予測することも可能となっています。さらにローソク足と並べてその解離度を見ることで、上昇・下降トレンドの強さを判断することができるのが特徴です。

ゴールデンクロスとデッドクロス

(図:bitFlyerより引用)

移動平均線は異なる期間の複数の移動平均線を表示させて、それらの相関関係をみることでトレンドを予測する手法にもよく利用されます。特に売買シグナルとして有名なものにゴールデンクロスデッドクロスが存在しています。

ゴールデンクロスとは短期移動平均線が長期移動平均線を下から上へ突き抜けるもののことを言い、相場のトレンドが反転し上昇が期待できる買いシグナルとされています。一方で短期移動平均線が長期移動平均線を上から下へ突き抜けたものをデッドクロスと言い、売りシグナルとされているので覚えておきましょう。

ゴールデンクロスとデッドクロスはこれからの相場の方向性を知る手がかりになるものと考えられているものの、あくまでも過去の価格推移からトレンド分析を行うものであるため、絶対的なものではないという点に注意しましょう。

 MACD(マックディー)

(図:みんなのFXより引用)

MACD(マックディー)は「Moving Average Convergence Divergence」の略で、日本語では「移動平均収束拡散」と訳されます。「単純移動平均線」とコンセプトは似ているものの、MACDの特徴は以下の2つになります。

  • 2つの移動平均を利用して価格のトレンド分析
  • 単純移動平均線よりも直近の価格変動をより重視した「指数平滑移動平均線」がベースになっている。

この指数平滑移動平均線を短期・中長期と2本描き、短期のものから長期のものを引いたものがMACDです。また、そのMACDの単純移動平均線がシグナルと呼ばれます。 さらに棒グラフとして現れるヒストグラムはMACDとシグナルの乖離を視覚的にわかりやすく表示したものです。

まとめ

本記事ではチャートを見るにあたって重要となるものを紹介してきました。

ここでご紹介したことは、チャートを見るにあたり基礎的なものとなっています。しかし基礎を疎かにしては利益を継続的に出すことはできません。基礎を軽率にせずしっかりと自身で取り組むことが大切です。

特にラインを引き、その後の値動きの結果から自身の引いたラインが正確に節目を捉えているのか振り返る癖をつけましょう。フィードバックをして常に見つめ直すことで知識をつけていきましょう。