アトミックスワップとは＜初心者向け記事＞

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暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではアトミックスワップについてわかりやすく解説していきます。

1 はじめに
2 アトミックスワップとは
3 アトミックスワップの仕組み
4 アトミックスワップのデメリット・メリット 2選
- 4.1 （メリット）トラストレスに交換可能
- 4.2 （デメリット）取引手数料がかかる
5 最後に

はじめに

みなさん、こんにちは！今日は暗号資産取り引きを行う過程で不正なく暗号資産の交換を行うことのできるシステムのアトミックスワップについてご紹介していきます。

暗号資産を取り扱っていると取引所がハッキングされたなどの理由から暗号資産を失うリスクがあります。しかしこのシステムを用いることでそれが解決策となるのではないかと期待の声が上がっているのがアトミックスワップです。

それでは今日も一緒に知識を深めていきましょう！

アトミックスワップとは

アトミックスワップとは上記でも少し述べたように、異なるブロックチェーン上にある暗号通貨同士を取引所などの第3者を経由せずに直接交換する技術のことを指します。

アトミックスワップの重要性はその言葉に集約されています。この「アトミックスワップ」は直訳すると原子の交換を意味しています。これは取引における原子性が保証されていることも意味しているのです。

原子性とは取引の処理が常に全て完了されているか、もしくは全く実行されていないかのいずれかの状態になっていることを指します。取引が常に0か1の状態であるとともに取引の一部が未完了という状態がないということです。

アトミックスワップの仕組み

次にこのアトミックスワップがどのような手順で行われるのかについてご説明していきます！

信用がない他人同士が異なるブロックチェーン上にある暗号資産を交換する際には、先ほども述べた取引の原子性が確保されていることが絶対条件です。例えばAさんがビットコインをBさんに送り、Bさんから同等の価値を持つライトコインを受け取りたい場合を例にあげましょう。

この場合だとAさんは先にBさんにビットコインを送る必要があるものの、Bさんが必ずライトコインを送り返してくれるという保証は一切ないのです。こうした契約不履行リスクはカウンターパーティーリスクと呼ばれています。

このカウンターパーティーリスクを回避し、暗号化技術を用いることでお互いに信用がない状態でも安全かつ確実に取引できるようにする技術がアトミックスワップです。2017年9月には世界初となるアトミックスワップが実際にビットコインとライトコインとの間で成功しています。

アトミックスワップのデメリット・メリット 2選

次にアトミックスワップのメリットを2つご紹介していきます！

（メリット）トラストレスに交換可能
（デメリット）異なる暗号資産の取引が可能

それでは解説していきます。

（メリット）トラストレスに交換可能

トラストレスというのは信用しないことです。

第3者の立場にある取引所を通し暗号資産の交換をする場合は、交換者は取引所を信用した上で暗号資産を預けないといけません。しかしこのアトミックスワップでは取引所が必要がないため誰も信用することなく暗号資産の交換が可能になっています。交換の相手も信用する必要はないという点が斬新です！

そして現在、お金の取引や保存をしている金融機関は私たちの信用によって成り立っています。私たちは第3者を信用することなしにそれらを利用することはこれまでありませんでした。ですがアトミックスワップはトラストレスでの通貨交換に成功しているため、今までの仕組みを変える画期的なものであると考えられています。

（デメリット）取引手数料がかかる

取引自体は個人間で行えるものの、ブロックチェーン上のトランザクションで処理されることになるため、取引の承認はマイナーが行うことになります。

したがって、アトミックスワップをした際はマイナーにトランザクションの手数料を支払わなければなりません！また、アトミックスワップはビットコインを使われることが大半であるものの、ビットコインはスケーラビリティ問題を抱えているため手数料が高くなってしまうことも頭に入れておくといいでしょう。