暗号資産ってどうやって注文するの?<初心者向け記事>

初心者ファイル
Pocket

暗号資産初心者向けの記事です。本記事では暗号資産の注文方法についてわかりやすく解説していきます。

はじめに

暗号資産取引では多彩な注文方法が取り揃えられていて、自由にそれらを活用できます。投資家が自分自身の求めている条件を指定し、それを満たしたら取引が成立するという特殊な注文方法もあり、条件注文と総称されています。

それぞれの仕組みと活用法を知っておけば手間なく注文を済ませられ、より円滑で機敏なトレードが可能となります。ここでは、主な条件注文について紹介していきますね!

主な注文方法は3種類

暗号資産の注文方法には大きく3種類の注文方法が存在しています。

  1. 指値注文
  2. ストリーミング注文
  3. 逆指値注文

それではそれぞれについて詳しく解説していきます!

指値注文

指値注文とは現時点の水準よりも自分にとって有利な価格を指定して発注するものです。買いの指値では現時点のAsk/買よりも安い価格、売りの指値では現時点のBid/売よりも高い価格を指定することになります。

買う値段を指定する場合は、希望に沿った価格帯で特定の数量だけ暗号資産を買う、あるいは売る注文を出しておく「予約」をしておくことになります。

例えば、ある暗号資産が現在、相場では100円前後の価格をつけているとしましょう。このタイミングで購入するのではなく、95円前後まで値を下げたタイミングで購入したいと考えたなら95円で指値注文を入れて待機します。

指値注文は相場が動いてその価格帯に達したときに取引が成立すれば、希望の価格と数量の注文どおりに売買できます。そのため常にチャートを確認する必要がないのがメリットです。

ただし、指値注文は思った通りに価格が動かないとチャンスを逃してしまう場合があります。その点は指値注文のデメリットといえるでしょう。

ストリーミング注文

ストリーミング注文とは、売買の値段を指定せずにそのときの市場価格で注文する方法となります。

買い注文の場合はその時点の最低価格の売り注文に対応します。売り注文の場合は最高額の買い注文に対応して注文が成立します。

ストリーミング注文は「とにかく、今、この枚数の暗号資産を買いたい(売りたい)」という希望を出す注文方法です。しかし、相場の値動きが激しいときには希望の価格で取引できないことも少なくありません。これがストリーミング注文のデメリットと言えるでしょう。

逆指値注文

逆指値注文は指値注文と同じように、暗号資産の売買をする価格をあらかじめ指定しておく方法です。指値注文とは反対に、買い注文の場合は指値以上、売り注文の場合は指値以下の値段になることで売買が成立するという流れになっています。

逆指値注文は一見すると損しているように見えますが、上昇トレンドや下降トレンドを読むための手がかりになることが可能です。

例えばある暗号資産が100円の価格をつけていて、110円の価格になったら買うという逆指値注文を行ったとしましょう。110円になったということは上昇トレンドにのっていることを意味しているため、さらなる価格上昇の可能性が考えられます。

また逆指値注文は「損切り」にも使用することが可能です。損切りとは希望の利益確定ラインまで届かず、むしろ相場が逆行してしまったときのリスク回避策のことです。

例えばある暗号資産を100円で購入して105円で売るとし、むしろ95円まで値を下げたとします。確かにまだこの投資が失敗したかどうかは明らかではありません。そのまま待っていれば105円まで値を上げる可能性もないとは言えません。しかしさらに90円や80円にまで下がって、大損失を被ってしまうおそれも十分に考えられるのです。

先が読めない暗号資産の相場に取り組むときには、100円で買うのと同時に例えば97円から98円あたりで「損切り」の逆指値注文を出しておく方法もあるということを覚えておいてください。

最後に

本記事では暗号資産の注文方法について解説してきました。

暗号資産の価格変化は大きく、その点が魅力であると同時に注意すべきポイントでもあります。だからこそフル活用したいのが多様な注文方法です。

新規のポジションを建てる際はもちろん、その利益確定や損切り、さらにはすでに建てていたポジションの整理など、1度に幅広い指示を済ませておけることは大きなメリットです。存分に使いこなせば、よりスピーディーな取引が可能であり、想定されるシナリオに基づいてさまざまな対策を講じられます。

ぜひ本記事でご紹介した注文方法を活用してみてください!