暗号資産初心者向けの記事です。本記事では「暗号資産価格の上昇要因」についてわかりやすく解説していきます。
目次
はじめに
未来の通貨として期待される一方、投資対象としても人気が出てきている暗号資産。これまでも短期間に価格が急変動するなど、株やFXよりも高い変動率を記録することも珍しくありませんでした。
なぜそんなにも暗号資産の価格が上がるのか? 考えられる理由をご紹介します。
価格が上昇する5つの要因
ここでは暗号資産の価格上昇要因となる5つをご紹介していきます。
- 需要拡大が予測される場合
- 知名度の上昇
- アップデート
- バーンから供給量が減少
- 通貨危機の影響
このように暗号資産には価格上昇の要因となる以上の5つが挙げられます。
では詳しく見ていきましょう!
1. 需要拡大が予測される場合
1つ目が「将来、需要が大きくなると予想される」場合です。
例えば、暗号資産普及を期待させるニュースが広まると、今後買う人が増えると予想されて値上がりする事例が存在します。また、暗号資産で決済ができる飲食店や小売店の増加により、暗号資産における需要が増加し価格が上昇するケースも十分に考えられます。
さらに投資対象としての暗号資産に将来性を感じ、取引を始める人の数が増えることで、暗号資産の需要が広がり価格が上がる可能性もあります。
2. 知名度の上昇
2つ目が「暗号資産の知名度が上がる」場合です。
例えば、大企業が暗号資産の採用を決めた場合や有名店舗で導入された時など、人々の身近なところで暗号資産が知られるようになった場合などにも価格が上昇することが少なくありません。
特に大手企業との提携に関するニュースは価格上昇の大きな要因になります。例をあげるとすればリップルとマネーグラムの例です。リップルが2018年1月に国際送金大手の米マネーグラム社との提携を発表したときには、価格が25%以上も急騰しました。
ただし、知名度が上がったからと言って悪いニュースでは逆効果な場合もありますので、その点には注意が必要になります。
3. アップデート
3つ目は「暗号資産がアップデートされた」場合です。
ビットコインをはじめとする暗号資産にはそれぞれ開発者が存在し、送金速度の向上やセキュリティ強化のために日々開発を続けています。そして、アップデートにより性能や利便性が上がった通貨は、それに伴い価格も上昇する傾向が高くなっています。
アップデートにより価格が高騰した有名な例としては、イーサリアムが挙げられます。イーサリアムは「フロンティア」、「ホームステッド」、「メトロポリス」とアップデートを続け、リリース当初の「1ETH=約500円」から最高で「1ETH=16万円台」まで価格が上昇した事例となっています。
4. バーンから供給量が減少
4つ目は「バーンにより通貨の供給量が減少した」場合です。
英語で「焼却」を意味するバーンは、すでに発行し市場に流通している暗号資産の枚数を減らす行為のことを意味しています。通貨の供給量を減らすことで希少価値を上げ、価格を上昇させるのが目的となっています。
最近では、2019年11月にステラルーメンが総供給量の約半分となる550億トークンをバーンしたことを発表し、それに伴い価格が約20%急騰しました。
5.通貨危機の影響
最後は「通貨危機の影響で暗号資産の需要が増える」場合です。
まず通貨危機について簡単にご説明します。通貨危機とは、経済情勢が不安定な新興国などで自国のフィアット(法定通貨)の対外的な価値が急激に下がる現象のことをいいます。通貨危機の状態にある国では自国通貨のさらなる価値の減少を恐れ、所有するフィアットを世界的に信用の高いドルや仮想通貨などと交換する国民が増加します。
このように、通貨危機の状態にある国において暗号資産の需要が急増することで、通貨の価値が上昇するというケースも存在します。最近では2019年11月に自国通貨ペソの急落が続くアルゼンチンの暗号資産取引所で、他国の取引所のビットコインより32%以上高い「1BTC=約1万2,300ドル」というプレミアム価格を叩きだs。
しかし、通貨危機による価格上昇は当該国のみが対象となることが多く、他の国では価格変動の影響を受けないことがほとんどであることを覚えておいてください。
最後に
本記事では「暗号資産価格の上昇要因」について解説してきました。
暗号資産の分野はまだまだ成長過程となっており、急な価格上昇もある一方で、急に価格が降下してしまうというこtも少なくありません。
しかし、これは未熟であるともいえますが、これから参入すれば大きな利益を挙げられる可能性もあるといえるでしょう!どのタイミングで暗号資産を動かすべきなのか、確認し安全な取引を行いましょう。