Coincheck:男2人が警視庁により逮捕

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潜入捜査官 Crypto Dogだ🧥🕶

今回は、2020年3月2週目の記事について捜査していきます!

Coincheck:男2人が警視庁により逮捕

3月11日、2018年1月に暗号通貨交換所Coincheckにて発生したNEMの盗難事件で、流出した暗号通貨を不正に取得した疑いで男2人が警視庁に逮捕されたことをFNNNHKが報じました。

報道によると、逮捕されたのは大阪府在住の会社役員の男と北海道在住の医師の男ということです。逮捕理由は盗難されたNEMだと知りながらダークウェブを通じて別の暗号通貨Bitcoinと交換し、不正に取得した組織犯罪処罰法違反の容疑とされています。

今回の事件で大阪府の会社役員の男は、約2,400万XEMを200回以上に分けて不正に取得し、Bitcoinに交換。さらに不正に利益を得ていたことも明らかになっています。

CoincheckにおけるNEM盗難事件での逮捕者は今回が初めてとなります。同事件を巡っては、2019年3月に北朝鮮犯罪グループの関与が報じられるなど、事件発生から時を経て全体像が徐々に明らかとなっているようです。

Bitcoin:パンデミック宣言に対する影響が明らかに

世界保健機関が新型コロナウイルス感染症のパンデミックを宣言した影響で、3月13日午前中までにBitcoinをはじめとした暗号通貨市場が軒並みに大暴落しました。午前中に一時40万円台まで下落したBTCは、12時30分頃に一時的に60万円台まで回復していますが、その後再び50万円台で推移しています。

主要なアルトコインへの影響も明らかになってきています。Ethereumでは一時1万円を割り、前日比30%から40%の下落幅を見せました。Rippleは2017年以来の安値となる12円台に突入。Bitcoin Cashは前日比40%近い下落幅で一時1万5,000円を割る結果となりました。いずれもBitcoinの回復に連動して一時回復し、前日比30%下落程度で推移しています。

ニューヨーク州金融サービス局:コロナ緊急時対応策を暗号通貨企業に要請

ニューヨーク州金融サービス局は州が承認した暗号通貨企業に対して、詳細なコロナウイルス対応計画を提出するよう要求しています。またCOVID-19が一般の人々の健康だけではなく、企業にも及ぼす驚異の深刻さが示されているようです。

2020年3月10日に送られた通達によると、暗号通貨企業は綿密で仔細な具体案を伴った緊急時対応策を提出しなければならないとされています。そして最低でも従業員の保護戦略・サイバーリスク緩和のための方策強化・災害時の通信計画に、重要な業務の機能継続を確保するための方法が含まれなければなりません。さらに雪だるま式に広がる流行という万一の事態に備えた逐一の計画も立てる必要があるということです。

同局はハッカーがウイルスの流行につけ込む可能性に特に懸念を示すとともに、同局は気付かれていないハッキングのリスクを強調し、違法な取引や引き出し行為を検知することのできる、より堅固なセキュリティ対策を実行することを検討するよう企業に要請しています。

同局はさらに在宅勤務者が「コールド」の保管場所から「ホット」ウォレットへと資金を移動させる際に、カストディされた資産を危険にさらす可能性も強調しました。

通達によると企業はこれから30日以内に計画を提出する必要があるものの、可能な限り早く計画することが望ましいという。同局広報担当者は今回の要請がすべてのビットライセンス保有者に適用されるかについての質問に対して、直ちには回答していません。

Bitcoin:暴落の要因と今後の展望

週末のBTC相場は大きく下落しました。米株が続落する中、ヘッドアンドショルダーのネックライン9,000ドルで何とか下げ止まっていたものの、これを割り込むとそれまでのサポートを次々と割り込み10万円以上の暴落を見せています。

BTC相場は木曜日に形成したヘッドアンドショルダーのネックライン9,000ドルがサポートとなり、木・金と米株が反落する中、底堅さを見せていました。ダラス連銀総裁がコロナの拡大次第では利下げ容認との姿勢を見せたことも有り米10年債金利が2日で30bp以上低下、引けにかけ米株が反発した事や物議を醸したProgPoW導入が延期されETHが続伸したこともサポートとなったことが原因とされています。

しかしETHがピークアウトした後、BTCも下落に転じると9,000ドルを割り込み、更にNY州で非常事態宣言が出ると更に値を下げ、イタリアで死者が急増しました。さらに北部地区閉鎖と伝わると200日移動平均線を割り込み、大口のロスカットが報じられる中、大きく値を下げています。

イーサリアム・ガス代:急騰が収束

暗号通貨相場暴落に伴うイーサリアムネットワーク上での取引の渋滞により、取引手数料であるガス代が急騰していたものの、3月14日時点では通常通りに戻っています。

ETHガス・ステーションによると、3月12日のガス代は遅めの取引が対象の場合でも100gwei以上が推薦されていました。通常は10gwei以下であるため、12日には普段の900%ほど高騰していたことが明らかになっています。

さらに暴落を受けて巨額の暗号通貨イーサリアムが一気に清算されたことが背景にあると考えられています。