日銀・黒田東彦総裁:金融版の「コモンズの悲劇」に懸念の声

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潜入捜査官 Crypto Dogだ🧥🕶

今回は、(記事で紹介するもの)について捜査していくぜ!

 

日銀の黒田東彦総裁は、フェイスブックが主導する暗号通貨リブラなどのグローバルステーブルコインが金融版の「コモンズの悲劇」を招く懸念があると指摘しました。

10月4日、黒田総裁は金融情報システムセンターの講演でステーブルコインについて語っています。

黒田総裁はグローバルステーブルコインについて、「法的な明確性が生まれ、技術の安定性がより確保されれば、多くの人が利用する便利な決済手段になる」と評価する一方で、マネーロンダリングやデータ保護・サイバーリスク・消費者・投資家保護など様々な課題が残されているとも述べました。

さらに金融の安定は「公共財」であると強調している。グローバルステーブルコインが、各国の中央銀行や規制当局が構築している金融の安定性を「過剰に消費する」懸念があると、釘を刺しています。

「もしグローバルステーブルコインの発行体が、国際金融の安定という公共財を過剰に消費したり、発行体のリスク管理能力を超え業容を大幅に拡大させるたりすることで、リスクが顕在化したときに、急激な資本移動を誘発するなど、国際金融市場にストレスを及ぼす可能性が考えられる」

さらに、グローバルステーブルコインの取引規模が拡大することで、金融安定性という「公共財」が「共有資源」に変容すると指摘しています。

「公共財の過剰消費により、ステーブルコインの取引規模が拡大し、各国の法定通貨を代替するようになれば中央銀行の金融政策の波及効果が弱まる可能性が高い。さらに、法定通貨とは異なる独自の通貨建てにおける取引増加も問題となるだろう。そして、金融政策の効果が弱まれば、金融や通貨価値の安定という公共財の供給に支障を来すようになるため、公共財を活用したステーブルコインの価値が不安定化するだけではなく、多くの経済活動に負の影響が及ぶことになる。これは、金融版『コモンズの悲劇』と言ってよいだろう」と付け加えています。

国民に求められていないといわれるCBDC

CBDCについては金融安定を目指す当局として、リテール決済の拡大を図るという側面からこれを「非常に重要なテーマ」と強調しました。

ただ、その中でも「現金流通高が増加していることから、現在の中銀デジタル通貨の発行を国民が求めているとは考えられない」と発言した。今後必要性が高まった場合に対応できるよう、引き続き調査研究を進めると述べています。