暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではPOBについてわかりやすく解説していきます。
はじめに
みなさん、こんにちは!今日も暗号資産について一緒に勉強していきましょう!
早速ですが、今日みなさんと一緒に勉強するのはPOBです。POBについて何か聞いたり見たりしたことはありますか?POBとはProof of Burnの略で、暗号資産を新規発行する方法の1つをさします。
本記事ではこのPOBにおける概要をはじめ、わかりやすく解説していきたいと思います。それでは始めていきましょう!
POBとは
POB(Proof of Burn)とはその金額を償却したことを証明すると、その後絶対に使用不可能なアウトプットを持つ取引記録を送金者が作成することによって、新しい暗号資産と同額の金額のマニング報酬を得ることができるという仕組みです。
現在のビットコインでマイニング報酬という特殊なインプットを持つ取引記録を使って通貨発行しているのと同様になります。
ここにおけるBurnとはつまり、誰も秘密鍵を知らないアドレスに暗号資産を送ることをいいます。秘密鍵がわからないアドレスに暗号資産を送付することによって、送付した暗号資産を2度と使用できないようにするのです。お金が燃やされて使えなくなることと同じイメージと考えていただければわかりやすいと思います。
通常、ビットコインはPOW(Proof of Work)と呼ばれる仕組みによって、マイニングの成功報酬として新規に得られます。一方、POBはビットコインが今後一切使用できない取引記録を作ることで、その暗号資産が使えなくなる代わりに同額の新しい暗号資産を得ることが可能になっています。POBを採用している暗号資産では多くがバーンする対象をビットコインとしていますが、独自のネイティブトークンをバーンしているものも存在するので覚えておいてください。
POBが誕生した背景
次にこのPOBが生まれた背景についてご紹介していこうと思います。
POWやPOSを採用するコインは初期の利用者がより多くのコインを手に入れられる仕組みであるため、不公平であると言った意見が挙がっていました。そこでカウンターパーティー開発者は「カウンターパーティーの独自コインが欲しい人には、ビットコインを送ってもらう(バーンする)ことでコインを使ったことを証明し、それに応じてアルトコインを発行する。その量が多ければ多いほど受け取れるコイン量を増加させる」という設計にすることでより公平なコイン発行の仕組みとなったのです。
そこで、カウンターパーティで使われる通貨であるXCPが初期発行されるとき、ビットコインを出し合ってその金額に応じて平等に分配されました。2014年1月にはおよそ2000BTC以上のビットコインがBurnされてXCPが発行され、合計で約265万XCPが配布されています。すなわちこの発行時に支払ったビットコインに応じてXCPが分配さており、供給量がこれ以上増えることはないということなのです。
そして現在ではそのXCPを燃やして、新しい独自通貨を作成・発行することが可能になっています。これがPOBの誕生背景になります。
最後に
本記事ではPOBの概要と誕生背景について解説してきました。
上記でも解説したように、POBはカウンターパーティー開発者が「カウンターパーティーの独自コインが欲しい人には、ビットコインを送ってもらう(Burnする)ことでコインを使ったことを証明し、それに応じてアルトコインを発行する。その量が多ければ多いほど受け取れるコイン量を増やす」という目的で開発した、暗号資産を新規発行する方法の1つです。
POBのコンセンサスメカニズムが誕生したのは、ビットコイン2.0というプロジェクトの影響があったからです。
ビットコイン2.0とは、ビットコインのソースコードをベースにして発生した多数のアルトコインに、ビットコインのブロックチェーンシステムを応用して同等の価値を持たせるためのプロジェクトだったからです。
ビットコイン2.0プロジェクトの代表的な存在はイーサリアムやカウンターパーティーという暗号資産などが挙げられます。POBのシステムが導入したことにより、カウンターパーティーの開発者を含めたネットワーク上のユーザー全員に適用されています。
それでは今日はここまでです!また次の記事でお会いしましょう。