dAppsとは <初心者向け記事>

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暗号資産初心者向けの記事です。本記事ではdAppsについてわかりやすく解説していきます。

はじめに

みなさんこんにちは!

早速ですがdAppsという言葉、聞いたことがありますか?現在進行形で暗号資産界を賑わしている、今注目のワードです。今回はこのdAppsについての概要からメリット・デメリットまで解説していきます。

今日も一緒に暗号資産についての知識を深めていきましょう!

dAppsとは

DAppとは何ですか? •PortalCripto

dAppsとはDecentralized Applicationsの略語で、日本語に翻訳すると自律分散型アプリケーションと呼ばれています。このdAppsでは中央管理者という存在がありません。そのため不特定多数の者が自律的に行動し、全体のシステムが機能するため自律分散型アプリケーションと呼ばれているのです。この具体例としてはビットコインやイーサリアムがその代表となります。

dApps研究家のDavid Johnston氏がGitHubに投稿した定義によると、dAppsは3つのタイプに分かれるとされています。これについては次の項目で詳しく解説していきますね。

dAppsにおける3つのタイプ分け

Dappsとは何か?イーサリアムが人気を牽引 - DMMビットコイン

同氏によるとdAppsには独自のブロックチェーン上で構築するもの、既存のブロックチェーンを利用するもので3つのタイプが存在すると定義されています。

まず1つ目です。これはビットコインやイーサリアムなどの独自のブロックチェーンを持つアプリケーションがその対象となります。2つ目はERC20トークンやイーサエモンのようなブロックチェーン上を利用するアプリケーションで、アプリケーションを利用するためのトークンが発行されるものが該当します。3つ目は自律分散型のファイルストレージ「SAFE Network」のようなプロトコルを利用するアプリケーションで、2つ目と同様にアプリケーションを利用するためにトークンが必要なものを指します。

同氏のホワイトペーパーによると、タイプ1はPCのOSがその例で、タイプ2はソフトウェア、タイプ3はソフトウェアソリューションが挙げられています。

dAppsのメリット・デメリット

株式会社のメリット・デメリット | 起業マニュアル | J-Net21[中小企業ビジネス支援サイト]

次にdAppsのメリットとデメリットについて解説していきます!

  • 自律分散型アプリケーションである(メリット)
  • 取引での透明性(メリット)
  • 取引に時間と手数料がかかる(デメリット)

それぞれについて見ていきましょう!

自律分散型アプリケーションである(メリット)

DAppsのメリットとして1番に挙げられるのは、やはり自律分散型アプリケーションであるでしょう。定義にもあったとおり、DAppsは中央管理者を必要としません。そのため管理者の都合や利益のためにユーザーが振り回されることがないのです。

取引での透明性(メリット)

次に取引に透明性があることもメリットとして挙げられるでしょう。

ブロックチェーンの性質上、dApps上の取引をユーザーは確認することが可能になっています。だからこそ管理者の意図によって特定の取引が隠蔽されるというようなことがないため、ユーザーは安心してdApps上で取引を行うことが可能となるのです。

取引に時間と手数料がかかる(デメリット)

実を言うと今のところ大きなデメリットは存在しないのではないかなと思います。ですが強いてデメリットを挙げるとするのであれば、スケーラビリティ問題により取引に時間がかかってしまう可能性があること、それに伴い手数料が高くつく可能性があることが挙げられますね。

最後に

本記事ではdAppsにおける概要とメリット・デメリットについて解説してきました!

dAppsはイーサリアムのスマートコントラクトを利用する形で数を拡大させているだけでなく、多くのブロックチェーンもスマートコントラクト機能を実装しつつあります。現段階ではゲーム界を中心にdAppsが高い注目を集めており、日本のゲームメーカーの中には世界的な人気を得ているものも存在しているのです。また海外ではイーサリアム基盤のERC-721規格に基づくカードゲームが人気を獲得しつつある段階です。

このような経緯もあり、dAppsがどのようなものか実際に試したい場合はイーサリアム基盤のものが手軽という状況が理解できると思います。一般的にdAppsを利用する場合には手数料の支払い用に暗号資産としてのイーサリアム(ETH)を要する必要があるため、暗号資産交換業者などで入手を検討してみると良いでしょう!