8月30日、ナイキ傘下でメタバース上のスニーカーNFTなどを制作するRTFKTは新NFTコレクションClone X Forgingのシーズン1を発表しました。
8月31日から9月7日までにホルダー向けのミントは実施予定とされています。
2020年1月に設立されたRTFKTはクリエイター主導の企業で、NFTやブロックチェーン認証・拡張現実(AR)などの最新技術を活用したバーチャルアパレルブランドを展開しています。2021年末に大手スポーツブランド・ナイキに買収されました。
Clone X ForgingはRTFKTが展開する、アーティストの村上隆氏とコラボしたNFTアバターコレクションClone Xに基づいたもので同コレクションの保有者が発行できる仕組みです。
Clone Xは現時点で以下の8種類が存在しており、Clone X ForgingではDNAに一致したアパレルデザインをミントすることが可能になっています。
- Human(人間)
- Robot(ロボット)
- Demon(悪魔)
- Angel(天使)
- Reptile(爬虫類)
- Undead(ゾンビ)
- Alien(宇宙人)
- Murakami(ムラカミ)
Clone X Forgingはジャケットやスニーカーといったアイテムが用意されており、1つのClone Xからそれぞれ2つのアイテムを発行できます。例えばHumanのNFTを1つ所有する場合、同デザインのジャケットを2点、スニーカーを2点まで入手可能になっています。
無料でミントできるNFTも新発売
また今回はClone XとそのスマートコントラクトにインスパイアされたClone X Genesis collectionも新たに展開されています。
こちらは全てのDNAタイプのClone Xから発行できるものの、入手できるのは1点のみです。Tシャツ・Genesis T-shirtに関しては無料で発行されるということです。
なおClone X ForgingはNFTの他、実際のアパレルとしても展開され、NFTの所有者は現実世界で同じアイテムを得ることが可能です。近距離無線通信(NFC)チップが埋め込まれ、デジタルアイテム側とリンクさせることができるといいます。こちらの受け取り申請は9月7日から9月14日の間に受付予定です。
メタバースとナイキ
RTFKTはナイキによる買収後、同社関連のプロジェクトも進めており、4月にはNFTを購入した人だけが入手できるコラボシューズをリリースしています。
またナイキはNFT・メタバース領域において特に大きな動きを見せている企業の1つで、2021年11月にはメタバース参入を示唆するバーチャルグッズの特許申請をするほか、大手オンラインゲーム・ロブロックス内に独自のメタバースエリアのNIKELAND設立を発表しました。
同社はNFTで多額の収益を得ていると見られており、イーサリアムブロックチェーン上の大きなプロジェクトを分析したDuneはナイキのNFT関連の総収益は約250億円に達していると報告しています。