Magic Eden:オプションロイヤリティ実装を発表

Crypto News ファイル
Pocket

10月15日、ソラナ基盤のNFT電子市場大手Magic EdenはNFTの発行者に還元するロイヤリティ手数料について、全額支払うか否かを買い手側で選べる機能「オプションロイヤリティ」を実装したことを発表しました。

Magic Edenによるとオプションロイヤリティの導入はあくまで暫定措置であると説明しており、デフォルトではロイヤリティを100%支払う設定となっています。また個別NFTの購入ページやユーザープロフィールでこれを変更することが可能になっているということです。併せて、プラットフォームの売買手数料(2%)をしばらくの間、無料にするキャンペーンを開始したとも明らかにしています。

基本的にMagic EdenはNFT市場クリエイター保護の慣習を尊重する姿勢を示しており、OpenSeaなど主要なプラットフォームと同様にロイヤリティ手数料はNFTプロジェクト側で任意設定を可能にしています。

しかしロイヤリティにプロトコルレベルの強制力は備わっておらず、ロイヤリティフリーを取り入れるNFTプラットフォームの新興勢力が台頭となっている状態です。NFTstatistics.が明らかにしたデータではMagic Edenは依然として約80%のシェアを占めているものの、シェアを見てみるとそらな市場では低下しつつあるということです。

また、DeGodsCryptoPunks等トップレベルのNFTプロジェクトがロイヤリティフリーを導入するなど、ロイヤリティの持続可能性が見直されています。

NFTとロイヤリティ

こうしたNFT市場の過渡期にMagic Edenはマーケットプレイスの料金体系の見直しを表明して、15日時点に売買手数料をゼロにする方針を固めています。同社はオプションロイヤリティを通して、「クリエイターが提供する特典を理解して判断してほしい。ロイヤリティを保護する新しいスタンダードの到来を待ち望む。」との旨を述べました。

Magic Edenは今回の動きによってソラナNFTコミュニティーからは大きな反発を受けているようにも見受けられます。この反発には短期的にロイヤリティに頼るNFTプロジェクトのパニック売りにつながり得るとの理由が関係しているようです。

今月の12日にはMagic Edenがロイヤリティフリーを採用するNFTアグリゲーターCoral Cubeとの提携を発表していました。