取引所FTX:前年比で10倍以上の約1,400億円の収益を計上

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暗号資産取引所FTXは2021年、前年比で10倍以上の約1,400億円の収益を計上したことが明らかになりました。これについては監査済みの財務資料を確認した米CNBCが報じています。

CNBCが入手した監査済みの財務資料によると、2021年の営業利益は2020年の19億円から370億円にまで増加しており、純利益も2020年の23億円から530億円にまで急増していました。

また、2022年1Q(1月〜3月)における収益は早くも21年分の総額だった370億円を超えるなど、一時は2022年全体では1,500億円の収益に達するペースを記録していたのです。しかし2Q以降には暗号資産市場が停滞しているため、当初の予想にも影響が想定されています。

この収益の約3分の2は先物やオプションなどデリバティブ取引手数料が占めており、約16%がスポット(現物)取引によるものであることも今回明らかになりました。

FTXは2021年末時点で約3,400億円の現金を有しており、利益率は27%となっています。広告費や関係企業経費を除けば利益率は50%と高くなっていたのです。さらに2021年には収益の約15%を広告やマーケティングに費やしていました。

FTXは市場が停滞している現在も事業拡大を続けており、7月にはさらに企業買収を行うための資金調達を計画している可能性が浮上していました。直近では米国部門のFTX.USが1月に540億円、本家のFTXも2月に540億円を調達したばかりです。

バイナンスCZ氏のコメント

一方で8月20日、FTXのライバル企業である大手暗号資産取引所バイナンスのChangpeng Zhao(CZ)CEOは匿名の取引所についてツイートし、話題となりました。

「jitters」という新しい単語を知ったところだ。ある取引所では、自分の注文が少しの間止まってしまい、他の注文が先に処理されることがある。

この取引所ではこうしたことが頻繁に起こるために、トレーダーたちはこの現象を名付けて「jitters」という造語を作ったそうだ。

何人かのVIPトレーダーに聞いてみたところ、全員このことを知っていた。悪い行いは隠せないものだ。

CZ氏は取引所の名前は挙げていないものの、あるツイッターユーザーは「FTXへ向けられた言葉」だと解釈したのです。これにはFTXのSam Bankman-Fried CEOも反応しており「当社の注文版は、ユーザーを区別することはない。注文の優先順位を変更することは決してない。」とコメントを発表しています。

バイナンスとFTXの両CEOは7月にも舌戦を繰り広げていたところでした。

FDICの中止通告

またFTXのサムCEOは同日、米連邦預金保険公社(FDIC)の通告を受けて保険について明確にするツイートを行いました。

FDICは先週末、FTXなど複数の取引所が暗号資産などの同社金融商品がFDICの保険でカバーされると誤解を招くような説明を行っていたとして、これを中止するよう通告したばかりです。

FTX.USについてはBrett Harrison社長が7月に投稿した「従業員からのFTX.USへの直接入金分(米ドル)は、FDICの保険が提供される各銀行口座に入金してある。」「株式はFDICの保険が適用される証券口座で保有している。」といったツイートが問題視されていたと見られています。

Harrison氏は対象のツイートを削除し、人々を欺く意図はなかったと説明しました。

サムCEOは今回これを補足し、「明確なコミュニケーションは本当に重要だ。FTXはFDIC保険に加入していない(ウェブサイトなどでそのように記載したこともない)」と明確に述べました。「そう説明する以外の意図を持ったことはないが、誤解を招いてしまった場合は申し訳ない」とも続けています。